第4回:株式会社ぎょうざの満洲(元気もりもり企業訪問記)

ページID1020430  更新日 2026年3月18日

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森田市長による企業訪問事業「元気もりもり企業訪問記」、第4回の訪問先は株式会社ぎょうざの満洲です。

令和8年2月6日(金曜日)に川越市的場にある本社・川越工場を訪問し、池野谷(いけのや) ひろみ代表取締役社長をはじめ社員の方々から同社が手掛ける事業についてお話を伺ってきました。以下、今回の訪問の詳細をご紹介します。

訪問企業の概要

ぎょうざの満洲の始まりは、現在同社の相談役となられている金子梅吉(かねこ うめきち)氏が、1964年に所沢市で開業した中華料理店「満洲里」です。その後、製造工場を開設して店舗数を増やし、1972年に有限会社満洲飯店を設立後、1977年に「株式会社ぎょうざの満洲」に屋号変更。そして1998年、創業者であり実父でもある金子相談役から事業を引き継ぎ、池野谷ひろみ氏が社長に就任されました。
同社は、餃子を中心に扱う外食チェーン店を運営しています。埼玉県をはじめとした関東圏、大阪府、兵庫県に計104店舗を展開しており、川越市内にも5店舗立地しています。(令和8年2月現在)また、店舗は全て直営で、フランチャイズ制を取っていないことが特徴です。さらに、同社はなんと商品の食材の仕入れから、製造、流通、調理、販売までを全て自社で行っており、各工程に携わるスタッフが商品知識を持って業務に取り組んでいます。

本社・川越工場を訪問

事業説明

本社では、池野谷社長のほか、品質管理室課長の増茂 詩野(ますも しの)様、広報の久保田 洋美(くぼた ひろみ)様、松田 典子(まつだ のりこ)様が出迎えてくださりました。冒頭で森田市長から日頃からの地域へのご貢献に対する感謝のことばを述べた後、同社の事業内容に関するお話を伺いました。

挨拶を述べる森田市長(左)と池野谷社長(右)の写真
左:冒頭で挨拶を述べる森田市長(写真左)
右:右から池野谷社長、増茂課長、久保田主任

同社の工場は今回訪問した川越工場のほか、埼玉県坂戸市(坂戸工場)と大阪府吹田市(江坂工場)にあり、それぞれ関東・関西圏の拠点として生餃子や中華生麺の製造を担っています。両工場には大型餃子自動製造機が導入されており、1日平均36万個もの餃子が製造されます。早朝に作られた餃子はその日のうちに自社トラックで出荷し、各店舗の開店前に新鮮で出来たての餃子が届けられます。

工場の自動製造機で餃子が製造される様子の写真
工場の自動製造機で餃子が製造される様子
(資料提供:株式会社ぎょうざの満洲)

餃子の具材は餡も皮の小麦粉も全て国産のものを使用。キャベツはシャキシャキとした食感を楽しんでもらうために粗めにカット、豚肉は赤身の割合を増やしてより豚肉のおいしさを感じられる健康的な餃子に改良を加えるなど様々な工夫が加えられて現在の形になったそうです。

そして今回訪問した川越工場は、2019年に竣工した工場であり、この竣工に合わせて本社機能も川越市内に移転されました。川越工場では、スープ、タレ、中華惣菜、デザートなどの製造が行われています。また、敷地内には店舗が併設されています。

本社・川越工場(左)及びぎょうざの満洲川越的場店(右)の外観写真
左:本社・川越工場の外観
右:隣接するぎょうざの満洲川越的場店の外観

いずれの工場も太陽光発電装置を導入して工場で使用する電力を賄うなど、環境に配慮した取り組みも積極的に行われています。

事業説明を受ける様子(左)及び池野谷社長(右)の写真
左:事業説明を受ける様子
右:自社の取り組みについて話す池野谷社長

また、同社は自社農園「満洲ファーム」を運営しています。坂戸市及び鶴ヶ島市にある遊休農地を活用した9ヘクタールの農園では、キャベツなどの食材が育てられ、集荷された農産物はすぐ近くにある坂戸工場に運び込まれます。
店舗では餃子や野菜炒めなどのメニューが人気ですが、その主な材料となるキャベツは毎日約4トン、年間約1500トンを使用。そのうち3割は自社ファーム産のものを使い、残りは全国各地の一般農家から直接仕入れることで、一般農家と連携・共同しながら、国産野菜の安定供給と品質確保を図っています。

満洲ファームでキャベツを収穫する様子(左)、収穫されたキャベツ(右)の写真
左:自社農園「満洲ファーム」でキャベツを収穫する様子
右:収穫されたキャベツ
(資料提供:株式会社ぎょうざの満洲)

川越工場見学

続いて、川越工場の一部を見学させていただきました。

惣菜類を製造している「加工製造室」とデザートを製造している「デザート製造室」で、商品の製造・袋詰め現場を拝見しました。加工製造室では、チャーシュー、ザーサイ、メンマなどの食品を加工し、新鮮なままパッケージングする設備が備えられています。この日、加工製造室ではザーサイの加工作業が行われていました。ザーサイは、「からし菜」の一種の大きく肥大した茎を漬物にしたものです。香辛料と塩で漬けられた原料のザーサイは何度も塩抜きし、自家製タレで味付けして仕上げているそうです。労力や時間を惜しまずに、美味しさを追求する姿勢がうかがえます。

川越工場を見学する様子の写真
川越工場を見学しながら事業説明を受ける様子

そして、川越工場が担う業務の要となっているのがスープ製造です。ぎょうざの満洲ではスープも創業時から一貫して自社製にこだわられています。現在、店舗に出荷されているスープは全て川越工場で製造されています。工場では、鶏系、野菜系、魚介系と素材ごとに煮出し作業を行い、一日につきおよそ4トン・2000袋分が作られ、翌日には各店舗に配送されます。単にスープとして提供するだけでなくチャーハンなどの下味としても使用されているそうです。

川越工場の圧力釜の写真
スープ製造で使われる圧力釜
(資料提供:株式会社ぎょうざの満洲)

川越工場にある設備の中で主力となっているのがこの圧力釜で、鶏系のスープ製造に使用されています。工場の竣工にあわせて新たに導入されたもので、一基につき700リットルもの容量があり、およそ200ヘクトパスカルの圧力で素材を骨の髄まで溶かして旨味を最大限引き出します。この圧力釜の導入によってスープ製造の業務効率が向上し、作業時間を大幅に短縮することができるようになったそうです。


見学の途中、創業者である金子相談役にもお会いすることができました。金子相談役と池野谷社長は親子揃ってマラソンが趣味なのだそう。そのご縁もあって、同社は毎年11月に開催する小江戸川越ハーフマラソンではメインスポンサーとして大会を盛り上げてくださっています。また、池野谷社長をはじめ、従業員の皆さんもランナーとして参加されているそうです。

60周年記念像の写真
創業者(現相談役)金子梅吉様の銅像

本社・川越工場の前には同社の創業60周年を記念して建立された金子相談役の銅像があります。右手を挙げて3本の指を立て、同社おなじみの「3割うまい!!」を表現しています。

銅像の横に金子相談役のお言葉が記されていたのでご紹介します。

安くておいしい高品質で安全な商品を提供するために
外食産業でありながら食品製造業という「全部自家製」にこだわろう
売上を「原材料費」「人件費」「設備などの他の費用」に各3割ずつ充て
1割は顧客のためになること 新しいことに挑戦しよう
やさしく考え やさしくやろう
何をすべきかをシンプルに考え 自然の流れの中で解決しよう

時流に沿って新たな視点を積極的に導入する同社ですが、その土台には創業時から一貫してこの理念が根付いています。

池野谷社長との対談

工場見学後、池野谷社長と森田市長の対談が行われました。
会場には、同社のスローガンである「5つのエフ」と2026年の営業目標である「お家でもぎょうざの満洲 /0(スラッシュゼロ)」のパネルが掲示されていました。

池野谷社長(写真左)と市長(写真右)との対談の様子の写真
対談する池野谷社長(左)と市長(右)

Q:鮮度と美味しさにこだわっていらっしゃるんですね。

A:はい。こだわっています!

自社ファーム設立や圧力釜などの新設備導入など事業経営に工夫を凝らした結果、自社供給のサイクルが効率化され、浮いた時間を鮮度や美味しさの追求に割くことができるようになったと感じています。
当社では、FACTORY(自社工場)、FARM(自社農園)、FRESH(新鮮な食材)、FUTURE(安心安全な食の未来)、FAMILY(家族の食卓のような食事)という「5つのエフ」を大切にして事業に取り組んでいます。

「5つのエフ」のパネルの写真
「5つのエフ」のパネル

Q:「/0(スラッシュゼロ)」というのは?

A:私たちの2026年の営業目標です。

目標に掲げたのは、同じ理念を持つ食品製造業の企業が集い発足された共創プロジェクト「スラッシュゼロラボ」への参加がきっかけです。
食品に保存料、甘味料、着色料などの食品添加物が使用された場合、食品表示欄でそれらを原材料と「/(スラッシュ)」で区切って記載する必要があります。私たちはこの「/(スラッシュ)」の後ろに書かれる食品添加物をゼロに近づけていき、皆さまに安全安心な食の提供に努めてまいります。

2026年の営業目標「お家でも満洲 スラッシュゼロ」のパネルの写真
2026年営業目標のパネル

Q:メニューやアレンジレシピはどのように開発されるのですか。

A:従業員の提案から開発しています。

当社では年に2回、レシピを社内公募する機会を設けています。また、川越工場には冷凍餃子やテイクアウトの中華惣菜などを利用した家庭用レシピが試作できるようにキッチン設備が備えられており、そこで従業員と一緒にレシピを考えています。自社ファームではキャベツのほか、なすやサツマイモなど季節感のある野菜も作っていますが、従業員はその時期ならではの食材を使ったメニューやレシピを考案してくれます。
全てを自社で行うことを方針としているので、メニューなどの制作も自社で行っています。様々な行程を自社で行えるからこそ、様々な状況に臨機応変に対応し、その時々ならではの発案ができるような環境が整備できたと感じています。

「食育」の観点から

栄養士の女性のイラスト

また、今回の訪問に先立ち、同じ調理業務を担うことから、池野谷社長をはじめ従業員の皆さまによる菅間第二学校給食センター視察の機会が設けられました。学校給食の調理現場を見学され、だしを鰹節からとるなど添加物を極力使用せずに安心安全な給食を提供するための取り組みが行われていることを知り、驚かれたようです。
同じく国産食材の使用や無添加に努める同社。池野谷社長も『身土不二』を大切にし、「体は食べたものでつくられる」、「自分の住んでいる土地の、季節のものを食べると身体にいい」とお話されていました。「食育」の観点から、子どもたちが喜ぶようなメニューについての意見交換も行われました。

おわりに

今回も大変貴重な時間を過ごすことができました。お話を伺う中で、創業時からの理念をベースとし、その土地の人、自然、暮らしを大切にしながら、その時々でしか生み出せないものを全社一丸となって作り上げていく姿勢、そしてそれを楽しむことを大事にする企業風土に感銘を受けました。
今後も「食」を通じて地域に元気を与えてくださることでしょう!

記念撮影を行う池野谷社長(左)と森田市長(右)
企業ロゴ・マスコットキャラクター「ランちゃん」の前で記念撮影

ご協力を賜りました株式会社ぎょうざの満洲の皆様方に心より感謝申し上げます。

「元気もりもり企業訪問記」とは

日頃から市内経済に活力を与えてくれている市内企業を市長が訪問します。企業の取り組みを直接見聞きし、市政等に関する意見交換を行うことにより、本市の立地環境の現状や企業ニーズ・課題の把握に努めるとともに、行政と企業間の連携を強化し、市内経済のさらなる活性化を図ります。また、市内企業の取り組みや魅力を広く情報発信し、本市の産業振興の支援に繋げていきます。

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