肺の生活習慣病「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」

ページID1006133  更新日 2025年3月31日

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毎年11月の第3水曜日は「世界COPDデー」です。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)を知っていますか?

COPD患者のイラスト

聞きなれない、見なれない言葉ですが、とても恐ろしい病気です。
COPD(シーオーピーディー)はChronic Obstructive Pulmonary Diseaseの略で、「慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん)」と呼ばれています。
主に長年の喫煙習慣が原因で発症し、呼吸機能が低下していく肺の病気です。以前は「慢性気管支炎」、「肺気腫」と別々に呼ばれていましたが、この2つを総称して「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」と呼ばれています。
COPDは、初期には自覚症状がほとんどない場合が多く、ゆっくりと進行して、次第に重症になっていきます。
呼吸機能の低下が進んで通常の呼吸では十分な酸素を得られなくなると(呼吸不全)、呼吸チューブボンベの酸素吸入療法なしには、日常生活が送れなくなってしい、最悪の場合、死に至る恐ろしい病気です。

COPDの現状

世界の現状

WHOによると、世界では2019年のCOPDによる死亡者数は、約323万人と報告され、死亡原因の第3位となっています。

日本の現状

日本では2021年のCOPDによる死亡者数は、16,384人で、男性では死亡原因の第9位となっています。
また、日本では約530万人の推定患者数がいると言われていますが、適切な治療を受けているのは約36.2万人となっており、ほとんどのCOPD患者は未治療となっています。(令和2年度厚生労働省患者調査)

川越市の現状

川越市では2021年の65歳以上の死亡原因の第8位(埼玉県衛生研究所データ2022年度版)となっていますが、COPDの意味を知っている人の割合は22.1パーセント(川越市民の健康についてアンケート調査)にとどまっており、認知度の低い病気となっています。

原因と症状

主な原因は喫煙習慣

COPDは別名「タバコ病」とも言われるように、最大の原因は喫煙で、患者の90パーセント以上は喫煙者です。
長年にわたる喫煙が大きく影響するという意味で、まさに「肺の生活習慣病」です。
たばこ煙などの有害物質の吸引によって、気管支の組織が炎症を起こし、たんが溜まることで空気が通りにくくなります。また、肺胞が破壊されて酸素をうまくとりこめなくなってしまいます。

こんな症状がある方は、COPDの可能性があります

  • 少しの動作でも息切れしやすい
  • 1日に何度もが出る
  • 黄色や粘り気のあるが出る
  • 呼吸をする時にゼイゼイ、ヒューヒューと変な音がする

階段を登りながらCOPDで苦しむ人のイラスト

咳で苦しむ人のイラスト

COPDの、早期発見、早期治療のために上記の症状がある方は、かかりつけ医や呼吸器科の医療機関の受診をおすすめします。
特に、喫煙歴が10年以上ある方や、40代以上の方は、リスクが高くなるため早めに受診をしましょう!

予防と治療

COPDの90パーセントは喫煙が原因と言われているため、禁煙することが重要です。
禁煙は病気の進行を遅らせるための第一歩です。
禁煙外来では、一定の条件を満たせば健康保険が適用され治療することができます。
また、COPDは禁煙、運動療法、薬物療法、食事療法など適切な治療を行うことで、肺の機能を改善し、咳やたん、息切れなどの苦しい自覚症状を抑えることが期待できます。

COPDについてもっと詳しく知りたい方へ

リーフレット

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