橋本雅邦 《竹林七賢図》
最終更新日:2015年8月23日
制作年 1903-06年(明治36-39年)頃
素材 紙本墨画
寸法 各177.0cm×192.4cm
中国・晋の時代、国難から逃れ竹林に集まり清談にふけった7人の隠者「竹林七賢」は、日本では室町期以降主に水墨画の画題として好まれたが、本作品もその伝統に連なる。全体を構成する柔らかな筆遣い、墨色の濃淡で表現された空間性や空気感など、晩年の雅邦の熟達した画技を知ることができる。画面上方には支持体の和紙に施された透かし文字「雅邦紙」が確認でき、1902年(明治35)に雅邦が水墨画用に漉かせた特注紙を使用したことが分かる。津村順天堂創業者・津村重舎旧蔵作品。
(『川越市立美術館コレクション選』2012年 より)
