川越市立特別支援学校 校長あいさつ

ページID1015619  更新日 2024年12月18日

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ひとりだちする生徒の育成をめざして

 本校は、昭和39年4月に県内最初の知的障害の特別支援学校として開校いたしました。当時は、小学部と中学部のみの設置でしたが、昭和41年4月に高等部も設置されました。その後、学部再編等を経て、現在は普通科の高等部単独設置校となっております。

 本校の生徒は、自力通学をしております。また、卒業後はそれぞれの立場で社会を担う一人の社会人としての生活が待っています。このような中、身の回りで起こる様々な出来事について、正しく認識し、考え、判断し、よりよく行動できる力を身につけさせることが大切であると考えます。そのためには、基礎的基本的な知識や行動力、またコミュニケーションの力など、本校ならではの「生きる力」を育成して参ります。具体的には、どの授業でも「川越市授業スタンダード」の授業展開を基本とし、「めあて(課題)」「見通し」「学び合い」「まとめ」「振り返り」という学習過程を大切にしています。また、実験・観察や鑑賞などの体験的な学習、外部指導者を招聘して専門的な立場からの話を伺う講演会等、生徒たちの興味関心や意欲を高め主体的に学びたいと感じさせる学習内容や学習方法を工夫して行っています。さらに、皆で協力する大切さを学ぶ職業、個々の特性を知り、改善・克服するための自立活動、ICT を活用し「調べる」「まとめる」「発表する」活動を行う総合的な探究の時間等、生徒が主体的に学ぶ学習 を大切にしています。そして、卒業後の進路選択と働くことや自らの適性を知る観点から、産業現場等における実習を通してより実践的に働くことを学ぶなど、卒業後一人の社会人として困らないよう「ひとりだちする生徒」の育成に向けて、特色ある教育課程を編成しております。そこには、生徒自身の持っている「よさ」や「可能性」を引き出し、認め、広げていきたいという教職員の願い、保護者の願い、地域の願いがあり、その期待に応えるために丁寧できめの細かい指導を心がけています。

 今年度は「ひとりだちプロジェクト」と題し、「進路指導を基盤においた教育活動の実施」、「『市立』特別支援学校としてのセンター的機能の推進」、「生徒一人一人のニーズに応じた自立活動の充実」の3つを、学校経営方針の重点として取り組んでいきます。

 今後も、これまでの川越市立特別支援学校としての歴史と伝統を重んじつつ、社会の変化や時代の要請をふまえながら、生徒一人一人の「ひとりだち」に向け、支援してまいります。川越市唯一の特別支援学校を、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

川越市立特別支援学校 校長 肥留間 智子

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〒350-0052 川越市宮下町1丁目19番地1
電話番号:049-222-2753 ファクス番号:049-229-1231
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