結核ってどんな病気?
最終更新日:2015年1月3日
1、 結核とは
結核菌によって肺などに炎症を起こす病気です。
2、 結核の症状は?
長引く咳(2週間以上)、長引く微熱、長引く倦怠感、痰、胸痛、体重減少など、風邪に似た症状です。
3、 どうやって感染するの?
結核患者(そのなかでも痰の中に結核菌が出ている時)が咳やくしゃみをしたときに飛び散るしぶきの中の結核菌を吸い込むことによって感染します。空気感染(飛沫核感染)
※ 結核患者のすべてが感染源になるわけではありません!
結核になっていても、治療で結核菌が減っていたり、痰に菌がでていない状態であれば、他の人にうつす心配はありません。
4、 結核菌に感染すると必ず結核になるの?
結核に感染しても、必ず発病するわけではありません。発病するのは10人中1から2人で、通常は免疫機能が働いて、結核菌の増殖を抑えます。しかし免疫力が弱まったりすると、抑え込んでいた菌が増殖を始め発病にいたることもあります。
5、 どんな検査でわかるの?
ツベルクリン反応検査
結核菌感染の有無を調べる検査です。結核に感染すると、人体の中に結核に対する免疫ができるので、そのアレルギー反応をみるための検査です。
レントゲン検査
結核を発病しているかどうかをみる検査です。ほとんどの結核は肺に病巣を作ります。そのため結核の早期発見には胸のレントゲン検査が有効です。
QFT(クォンティフェロン検査)
結核菌による感染の有無を調べる血液検査です。過去に受けたBCGの影響を受けません。
喀痰検査
痰の中の結核菌の有無を調べます。痰をガラス板に塗って染色したものを顕微鏡で調べます(塗抹検査)。この検査で菌が見つかると感染力が高いと考えられます。菌が少ない場合は塗抹検査ではわからないため、菌を増やす検査(培養検査)を行います。この検査のみ陽性の場合は、感染性は低いと考えます。
6、 結核の治療は?
薬をきちんと飲めば治ります。現在は結核に良く効く薬ができ、3から4種類の薬を6から9ヶ月間服用すれば治療できるようになりました。ただし、服薬を忘れたり、中断したりすると耐性菌ができ、治療する薬が少なくなり、治療が長引いてしまいます。
最近は、医師や看護師等の前で薬を飲んでもらうDOTSという方法で、確実に服薬が出来るよう支援していくことが推奨されています。
7、 結核を防ぐにはどうしたらいいの?
長引く咳は赤信号
風邪症状が2週間以上続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
抵抗力をつける生活習慣
結核は抵抗力が弱まったときに発病するため、日頃から規則正しい食事・睡眠、適度な運動を心がけ、体調を整えておきましょう。
BCG接種
BCGは発病率を抑え、重症化を防ぐためのワクチンです。
乳幼児では結核に感染すると髄膜炎などを引き起こす危険があるので、原則1歳までに接種しましょう。
→川越市の予防接種日程は健康づくりスケジュールをご覧下さい。
結核を忘れない
結核は過去の病気ではありません。結核について関心を持ち、正しい
一年に一回は検診を受け、早期発見することも大切です。
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