市販薬の過剰摂取(オーバードーズ)について

ページID1019269  更新日 2025年11月17日

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市販薬の過剰摂取(オーバードーズ)について

医薬品を決められた量を超えて、たくさん飲んでしまう過剰摂取のことを「オーバードーズ(OD)」といいます。

かぜ薬や咳止め薬などの市販薬をかぜや咳の症状を抑えるためではなく、感覚や気持ちに変化を起こすために大量に服用することを指して、「オーバードーズする」などと言われており、特に最近そのようなケースが広がっています。

一般用医薬品の乱用防止に関するポスター

オーバードーズが身体に及ぼす影響

医薬品は少しの量で身体に大きな作用を起こします。大量に飲んでしまうと、身体に大きなダメージを与えてしまいます。

例えば、風邪薬をたくさん飲みすぎると、肝障害が起こったり、最悪の場合は心肺停止に至り、死亡してしまう恐れもあります。

特に、薬局やドラッグストアで買うことのできる市販薬には、いろいろな成分が含まれているため、たくさん飲んで中毒になった時に、作用が影響し合って、原因がわからなくなる場合があり、治療がとても難しくなってしまいます。

医薬品は用法・用量を守り、正しく使いましょう。

 

市販薬を正しく使うにはどうすれば良い?

市販薬の外箱には、「いつ使うのか」「どのくらい使うのか」「どんなことに気をつけなければならないのか」など、大切な情報が書かれています。説明に従って、使用方法や使用量を守って使いましょう。

また、市販薬を購入するとき、市販薬の乱用を防ぎ、購入した方の健康を守るために、薬局やドラッグストア等の薬剤師や登録販売者が購入する方の氏名などを確認することがありますので、ご協力をお願いいたします。

かぜ薬のイラスト

オーバードーズの背景

10代・20代の若者を中心にオーバードーズが増加しており、従来の覚醒剤等の違法薬物の使用者と比較して、女性の割合が多く、非行歴が少ないなどの特徴があるとされています。

厚生労働省依存症に関する調査研究事業「薬物使用と生活に関する全国高校生調査(2024)」において、過去1年以内に市販薬の乱用経験のある割合は、高校生では約70人に1人であり、女子生徒の方が乱用経験のある割合が大きいという結果でした。

この背景としては、家庭や学校等で感じている「孤独感」や「自分をうまく表現できない」などのつらい気持ちがあり、このつらい気持ちを紛らわすために使用していることが多いと言われております。いじめや虐待、親との関係が悪い、学校での孤立など、オーバードーズの裏には深刻な問題が潜んでいる場合もあります。

 

過去1年以内に市販薬の乱用経験があるという高校生の割合が70人に1人の割合であることを示したイラスト

全国高校生調査における市販薬乱用の過去1年経験率の2021年及び2024年の男女別のグラフ。2021年は男子1.21%、女子1.73%、合計1.57%で、2024年は男子0.93%、女子1.71%、合計1.36%。
出典 嶋根卓也、ほか:厚生労働省依存症に関する調査研究事業「薬物使用と生活に関する全国高校生調査(2024)」、令和7年度研究報告書,2025

1人で悩まずご相談ください

悩みを1人で抱え込んでいませんか。
医薬品のオーバードーズがやめられない方、自分自身を傷つけるのではなく、今の気持ちや嫌なことを誰かに話したり、相談したりしてみませんか。
勇気がいるかもしれません。
でも、誰かに話すだけで、こころが少し晴れることもあります。

ひざをかかえる少女のイラスト

ご家族や周囲の方へ

ご家族や周囲の方は、小さな変化を見落とさないように、顔色や言動に注意しましょう。
食欲がなかったり、元気がなかったりしたら、声をかけてみましょう。
問い詰めるのではなく、傾聴することが大切です。
相手の声に耳を傾けてうなづき、心を開き、何でも話せる関係を築くことが肝心です。私は、あなたの味方だよとアイメッセージを送りましょう。
焦らず、根気よく、そして、暖かく見守る姿勢を崩さず、安全・安心な居場所になるよう心がけましょう。
わからないことがありましたら、専門家に相談できる窓口もあります。

寄り添い安心を表現するイラスト

相談窓口

薬に関する一般的な相談

  • 川越市保健所 保健総務課 医事・薬事担当
    電話 049−227−5101(平日8時30分から17時15分まで)
    ※薬物乱用防止啓発DVDの貸出、リーフレットの提供なども行っています

心の健康や悩みに関する相談

  • 川越市保健所 保健予防課 精神保健担当
    電話 049−227−5102(平日8時30分から17時15分まで)
    ※精神保健福祉相談(薬物乱用者に関する相談を含む)
  • 埼玉県こころの電話(埼玉県立精神保健福祉センター)
    電話 048−723−1447(平日9時から17時まで)

埼玉県が委嘱した薬物乱用防止指導員や薬剤師会では、学校などに対して薬物乱用防止教室の出前講座を実施しています。詳細は、お問い合わせください。

リーフレット

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このページに関するお問い合わせ

保健医療部 保健総務課 医事・薬事担当
〒350-1104 川越市小ケ谷817番地1
電話番号:049-227-5101 ファクス番号:049-224-2261
保健医療部 保健総務課 医事・薬事担当 へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。