市長メッセージ
令和8年6月「本市大字下赤坂地内の建築物(モスク)について」
本市の大字下赤坂において、地目が山林の市街化調整区域であるにもかかわらず、市に無許可で建物が建築され、モスク等として利用されていた件につきましては、多くの皆さんに多大なるご心配をおかけしています。
市としては、令和6年10月に本件の違法建築工事を覚知して以降、「工事停止」の警告書を複数回貼るなど、工事の停止を促しました。建物の完成後は、建物の撤去に目標を切り替えた行政指導を繰り返し、令和 8 年3月には、令和13 年3月を期限として建築物を撤去する旨を約束する是正計画書が提出されました。この計画書は、土地所有者である法人が作成・提出したものであり、本市として、同期限までの間、違法建築物を使用することを容認するものではありませんが、本件の建物が違法であり撤去しなければならないものであると関係者が認識していることを明確な形で確認できたことは大きな前進でした。
もっとも、その後も建物が撤去されるどころか平然と使用され、遺憾というほかない状況が続きました。
市としては、現地調査を含めた行政指導を継続する過程において、インターネット上の地図に本件のモスクの地点を紹介する表示が掲載された際には、本件建物の使用の停止を求める方針から、表示を速やかに削除するよう要請し、土地を所有する法人関係者も直ちに削除に応じました。
また、市の内部では、この問題への対応力を強化するため、担当課の人員を増強し、法的措置等に備えて弁護士への委任も行いました。さらに、6 月 1 日にはパキスタン大使館と事務レベルにおいて対面の協議を行い、状況をご理解いただいた上、今後、協力態勢の下にこの問題に当たっていく旨を相互に確認しました。私が大使と面会するなど一日も早い解決ができるよう進めてまいります。
また、6月4日に市の担当者が行政指導のため土地を所有する法人関係者と市役所で面談した際には、今後、一切、本件建物で礼拝を行わない旨を確認し、翌5日には、敷地が施錠され、人が立ち入れない状況になっていることが確認されました。
法令上、行政側に違反事実等の立証責任が負わされていることなどから、慎重な調査を進めております。市民の皆様にご心配をこれ以上おかけしないように、市としては、引き続き、この問題の解決に全力で取り組んでまいります。
なお、現在、本件建物について、市内外から大変多くの問い合わせ等をいただいておりますことから、他の通常業務にも支障が生じている状況です。引き続き本事案に関する対応状況について、市ホームページを活用し市民の皆さんへの情報提供も行ってまいります。
令和8年6月

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市街化調整区域内の違反建築物について
お問い合わせ及び最新の情報は、こちらをご覧ください。
令和8年6月「河越夜戦はなかった?!」
5月3日、小田原で行われた北條五代祭りに参加しました。
北條五代とは、北條早雲、氏綱、氏康、氏政、氏直の5代にわたる戦国大名をいい、川越は、北條氏綱、氏康に関係があります。
その史実には、諸説あるようですが、小泉功監修「図説 川越の歴史」によると、北條氏綱は、天文6年(1537年)、小田原から侵攻し、扇谷上杉氏の居城であった河越城を攻略します。扇谷上杉朝定は、河越城を奪還しようと、山内上杉氏、古河公方足利氏と連合し、同14年(1545年)、8万ともいわれる大軍を率いて出陣しました。上杉連合軍は、砂久保に陣を構えて河越城を包囲し、対する後北條方は、わずか3千で籠城しました。
翌15年(1546年)4月、後北條氏は、城の明渡しを条件に和を請う態度を示して上杉方を油断させ、来援に駆け付けた北條氏康は、8千の精鋭を率いて奇襲をかけ、上杉連合軍を壊滅させました。以来、河越は、後北條氏によって支配されるようになりました。
これが日本三大夜戦ともいわれる有名な「河越夜戦」です……いえ、これは、夜戦ではなかったと考えられるようになっており、「河越合戦」と呼んでいます。市立博物館に「河越合戦」について表記しているコーナーがありますので、ぜひご覧ください。
さて、この北條五代祭りでは、北條五代を大河ドラマにしようというメッセージを大々的にアピールしましたが、実は、川越では、大河ドラマ化に関係しているものが2つあり、一つがこの北條五代、もう一つは、扇谷上杉氏の重臣で、河越城を築城した太田道灌です。扇谷上杉氏の居城として河越城の築城に関わった太田道灌と、扇谷上杉氏を攻略した後北條氏(小田原北条氏)といういわば歴史上の宿敵それぞれについて、現在いずれも大河ドラマ化しようという動きがあるわけでして、何とも歴史の因果を感じます。
令和8年6月

令和8年5月「本市出身の偉人 小林斗盦(とあん)」
川越市は、文化の香り高いまちですが、そんな側面に彩りを加えてくれる一人が印章の芸術ともいわれる篆刻の世界における巨匠・小林斗盦(1916-2007)です。
小林斗盦は、川越市元町の印章業を営む店に生まれました。現在、一番街に面するその生家跡地には、小林斗盦を顕彰するモニュメントが設置されています。また、篆刻家で唯一の、かつ、本市出身者で唯一の文化勲章受章者であり、偉大な功績を残されました。
実は、本市には、これまで小林斗盦の作品が1点しかありませんでしたが、過日、その弟子の方等から、小林斗盦の作品をご寄贈いただいたことで、市立美術館の常設展に展示をすることができました。ご寄贈された方々に心より感謝しております。6月21日まで展示していますので、ぜひ皆様にご覧いただきたいと思います。そして、より多くの市民に小林斗盦の功績を知っていただき、本市の歩みについての理解を深めていただけると幸いです。
令和8年5月

令和8年3月「令和8年度の主な取組について」
令和8年第1回定例会(3月定例会)で令和8年度予算が成立しました。当初予算について、編成段階から関わるのは、初めてのものです。令和8年度に予定している主な取組を紹介します。
まず、国が小学校の学校給食費を大幅に支援する方針を明らかにしたことを受け、給食の質と量を確保したうえで、市立小中特別支援学校の学校給食費を完全に無償化します。令和7年度の2学期から学校給食費の半額補助を開始したところ、多くの皆様から感謝のお言葉を頂きました。令和8年度からは、学校給食費の完全無償化を実施したいと思います。
また、デジタルドリルや採点システムといったデジタル環境の整備、小中学校の外壁等全面調査などにより、教育環境の充実を図ります。
他方で、高齢者の福祉も大切にしてまいります。
老朽化が進む特別養護老人ホームが出てきている中、これからも高齢者やその家族が安心して施設をご利用いただけるよう、特別養護老人ホームの大規模修繕に対する補助制度を導入いたします。
また、運転免許を自主返納した75歳以上の方に、交通系ICカード費用1万円を補助する制度を設けます。運転に不安を感じる高齢者が運転免許を自主返納するきっかけとするとともに、返納後、移動手段の移行が円滑に行えるよう支援します。
さらに、今年は、60歳以上のスポーツ等の祭典であるねんりんピックが埼玉県で開催され、川越市では、ダンススポーツ競技が行われます。高齢者の健康保持・増進や生きがいづくり等にしっかりと資するイベントとなるよう準備を進めます。
農業については、昨年、一昨年にいわば米騒動がありましたが、担い手の高齢化、後継者不足などで危機的な状況にあるといえます。農業用機械の修繕費の補助やイネカメムシ対策などを行うことで、農業の持続可能性を高めるための取組を推進してまいります。
その他、地域防犯カメラ設置費補助、客引き行為等防止パトロール、オーバーツーリズム対策、避難所として指定されている総合体育館の空調などの整備、なぐわし公園に隣接する用地における多目的グラウンド整備、粗大ごみ収集受付システム導入などに取り組んでまいります。
市政を担って2年目となる今年は、より具体的な行動で川越を動かしていく所存です。
令和8年3月

令和8年2月「市長就任1年を迎えて」
令和7年2月に市長に就任して以来、市民をはじめとした多くの方々の御支援と御協力をいただきながら、市長の職務を遂行してまいりました。この間、私は、「聴く」「見る」「話す」を基本姿勢としながら、市民の皆様の御意見にまっすぐ向き合い、現場を大事にしながら市政を運営してまいりました。
市民の多様な御意見を伺う取組としては、昨年7月の子育て世帯とのタウンミーティングを皮切りに、地域とのタウンミーティングを重ねてまいりました。市民の御意見を直接伺う中で、暮らしやすさや地域活動の重要性を改めて実感したところです。
また、現場を大事にする取組としては、本市の産業を支える企業への訪問を実施してまいりました。企業活動の最前線を拝見し、現場での創意工夫や企業経営に対する考え方など、本市で活躍されている企業の魅力を深く知る機会となりました。
地域の企業の取組や魅力については、今後も広く情報発信を行うとともに、地域経済の活性化や雇用促進につなげてまいります。
さて、令和8年2月24日に令和8年川越市議会第1回定例会が開会し、令和8年度の市政運営における考え方や主要な施策について、市政方針演説を行いました。
市のホームページに掲載しましたので、詳細は以下のリンクからお読みください。
令和8年2月

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令和8年度市政方針
令和8年度市政方針の詳細は、こちらをご覧ください。
令和8年1月「地域がもっと元気に」
明けましておめでとうございます。
令和8年、午年が始まりました。馬が軽やかに馳せるごとく、本市行政も前進、躍動の年にしたいと考えております。本年もご理解、ご協力、よろしくお願いいたします。
新年に当たり、今回は、市内の様々な地域活動について触れたいと思います。
昨年、川越市自治会連合会は、70周年という記念すべき節目を迎えられ、記念式典が盛大に執り行われました。式典では、市内各地域の伝統行事が紹介されましたが、どれも長い歴史を持ち、独自性のある素晴らしいものばかりで、大変見応えがありました。
川越市は、約110平⽅キロメートルという相当広い面積を持っており、市の発展を考える上では、市内の各地域において、それぞれの特色を活かし、活力を創出していただくことが重要であると考えています。
既に市内には、全国的に高い評価を与えられている地域の取組がたくさんありますので、最近、国の機関に表彰された事例を4つ紹介します。
- 川越市地域包括支援センター中央ひがしが「健康寿命をのばそう!アワード」で厚生労働大臣最優秀賞
川越市地域包括支援センター中央ひがしは、今年度、厚生労働省における「健康寿命をのばそう!アワード(介護予防・高齢者生活支援分野)」において、地域のお散歩地図・ポイ活(ここえどマップ・ここえどカード)の取組により、最優秀賞を獲得されました。お散歩地図は、高齢者が散歩に出掛けやすいようベンチやトイレ等の箇所を表示したものを高齢者の皆さんと共に作り上げたもので、ご協力者の「知恵袋」に基づき、地域の隠れた歴史的背景や名所を書き加えるなどのバージョンアップも重ねられています。ポイントカードは、地域の店舗を回るとポイントが貯まる仕組みであり、地域に貢献したいけれども何をしたらよいのか迷っているような事業者を巻き込んだ取組にもなっています。 - 川越山田スポーツクラブが「生涯スポーツ優良団体表彰」(文部科学大臣表彰)
川越山田スポーツクラブは、今年度、文部科学省による生涯スポーツ優良団体表彰を受けられました。スポーツを通じて地域の人々がふれあい、親睦を深め、コミュニティの発展を図ることを目的とする団体で、地域と時代に合った様々なスポーツ行事を行われています。私が訪問した山田地区スポーツフェスティバルも、多くのテントが張られ、大変盛り上がっていました。 - 川越町並み委員会が「ふるさとづくり大賞」で団体表彰(総務大臣表彰)
川越町並み委員会は、昨年度、総務省によるふるさとづくり大賞において、団体表彰を受けられました。「町づくり規範」を策定・改定するなど、長年にわたり、川越伝統的建造物群保存地区の建築行為等に対する助言・提案を行っています。住民の皆さんの力を軸として蔵づくりの町並みが今のように復興を遂げたことは、大変注目されるべきことであると改めて気づかされます。 - Shingashiめぐり・わくわくフェスティバル実行委員会が「地域づくり表彰審査会特別賞」
Shingashiめぐり・わくわくフェスティバル実行委員会は、昨年度、国土交通省による地域づくり表彰審査会特別賞を受けられました。このフェスティバルは、新河岸地域の多様な関係者を巻き込んだ上、路上でプロレスを披露するなどの創意工夫を活かした自主的活動となっており、今年度は、雨天にもかかわらず、多くの来訪者でにぎわっていました。
こうした多くの自主的活動は、川越の誇りであり、活動を通じて築かれる地域の絆や愛着は、川越の資本となります。
現在、市が自治会連合会の支会ごとに行っているタウンミーティングにおいては、地域において、担い手不足などにより、大変ご苦労されている状況と伺いました。地域内での様々な単位での活動が維持・存続し、活性化していくように、今後も地域の活動を支援・協力してまいります。
令和8年1月

令和7年12月「年末のご挨拶」
市長に就任して初めての年が終わろうとしています。
今年を振り返ると、1月に極寒の中、出口がどこだか分からない暗いトンネルの中を全力で走り続けるような選挙活動の日々が、既に遠い昔のことのように思えて来るので不思議です。市長就任の前と後では、全く違う世界にいるような感覚があります。とはいえ、市長就任後も、無我夢中でやってきたことに変わりはありません。特に当初は、新しい情報、しかも重要な情報が次から次に入ってきて、頭の中がパンパンになっていました。もっとも、それらも徐々に消化されてきて、この1年弱の間にだんだんと本市の課題の輪郭がはっきり見えるようになってきた感覚があります。来年からは、そうした課題の解決を今年以上に着実に、実行していきたいと思います。
法曹界からこの世界に飛び込んだ私が、何とかこの年末を前向きな気持ちで迎えることができましたのは、ひとえに、議員各位、職員各位、そして、市民や本市関係者の皆様のお陰でございます。
本年、様々な形でお世話になりました全ての方々に深く感謝を申し上げます。
来年もよろしくお願い申し上げます。
令和7年12月

令和7年10月「子育てが動く」

今回は、こども子育ての話題について触れたいと思います。
9月議会において、公共施設における照明器具のLED化など種々の補正予算が成立する中で、こどもに向けた主なものとしては、高校生世代への1万円分のデジタルギフトの支給や、低所得のひとり親世帯への児童1人当たり2万円の給付が成立しました。これらは、国からの物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用したものですが、前者は、本市として初めて高校生世代への直接の給付を実施するものです。また、6月議会の補正予算で成立した市立小中特別支援学校の学校給食費については、この2学期から、実費徴収金の半額を市で負担しています。
昨今、こどもを巡る状況は、大きく変化しています。仕事を持つ母親が増え、子育てを支える地域の繋がりが希薄化しています。このような社会の実情に対し、行政の在り方が追い付いていない部分があります。こどもや多忙な親達は、自分の意見を行政に届ける手段を持ち合わせていないことも少なくなく、行政による実情の把握が遅れがちになるという面もあるといえます。こどもやその関係者の声を丁寧に聴き、あるいは、声なき声を聴いて、その対策を進めることが、本市の伸展につながると確信しています。
こども・若者への投資は、将来への投資です。少子化の流れを少しでも食い止めるには、子育ての経済的負担や生活上の負担を軽減する必要があるともいわれています。
こども計画にあるとおり、全てのこども・若者が自分らしく輝き健やかに成長し、地域全体で子育てできるまちを着実に具現化してまいりたいと思います。
令和7年10月

令和7年9月「歴史と伝統とまちづくり」

令和7年2月の市長就任から半年以上が経過しました。
この間、市長の立場からまちを見つめることで、川越市の素晴らしさやポテンシャルを改めて実感しています。
何と言っても川越の誇るべきものの一つは、その歴史と伝統です。歴史と伝統があるからこそ、市民の愛着が深く、大きな力となっています。多くの観光客が訪問してくれることで、知名度が上がり、市内経済の活性化につながっていることは、近隣の市町からも大いにうらやましがられます。まもなく始まる川越まつりも非常に多くの市民が楽しみにしています。歴史と伝統が川越を川越たらしめているものであり、これらを大事にしなければならないと常々思っています。
もっとも、歴史と伝統以上に大事にしなければならないと思うものがあります。それは、これからのまちの発展です。歴史と伝統を守ることがまちの発展につながる面もありますが、刻々と変わる社会の中で、いくらか形を変えなければ今にフィットしないものもあるでしょう。市内の文化財を活用しようという動きも活発になってきていますが、私自身も川越の歴史と伝統をどのようにこれからのまちの発展に活かすか、一つ一つ丁寧に考えながら市政に当たってまいりたいと考えています。
そして、川越を、もっと、住んでかっこいいまち、働いてかっこいいまちと認識してもらえるよう、歴史と伝統を活かしつつそのブランド力を上げていきたいと考えています。
今後も皆さまのご理解ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
また、これから、不定期にメッセージを発出してまいりたいと思いますので、是非ご覧ください。
令和7年9月

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