マダニによる感染症を防ぐためには

ページID1007134  更新日 2025年4月4日

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ダニの媒介する感染症として、日本紅斑熱やライム病、ツツガムシ病などが知られていますが、最近では新たな感染症として、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が確認されています。これまでのところ、SFTSの患者は、西日本を中心に発生していますが、徐々に患者発生が確認された地域が広がっています。
ここでは、マダニによる感染症の防止及び被害を受けたときの対処方法について説明します。

マダニとは

マダニは、硬い外皮に覆われた比較的大型のダニで、種類にもよりますが、吸血前で3~8mm、吸血後には10~20mm程度にもなります。食品等に発生するダニ(コナダニなど)や衣類等に発生するダニ(ヒョウダニなど)、室内のホコリ等に生息するダニ(チリダニなど)などとは、全く違う種類です。
マダニは山林や草むら、藪などに生息しており、近づいた動物や人に寄生し、吸血します。特に春から秋にかけて活動が活発になります。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について

重症熱性血小板減少症候群(Severe fever with thrombocytopenia syndrome: SFTS)は、国内では平成25年に初めて確認されたダニ媒介性感染症です。SFTSウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染します。咬まれてから6日から14日程度の潜伏期間を経て、発熱、消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血)を主張とした臨床症状のほか、ときに頭痛、筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹、出血症状などが出現します。
現在、有効な薬剤やワクチンはありません。

マダニによる被害の予防法について

病原体を保有しているマダニに咬まれることにより病気が感染するため、最も重要なことはマダニに咬まれないことです。

マダニの生息場所である草むらや藪に入る際には、次のことに注意してください。

  1. 長袖・長ズボン・長靴・帽子・手袋等を着用し、首にタオルを巻く等、肌の露出を少なくしましょう。
  2. シャツの裾はズボンの中に、袖口は手袋等の中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる、または登山用スパッツを着用することで、衣服内へのマダニの侵入を防ぎましょう。
  3. 着用する衣服の材質等は、マダニの付着を確認しやすい明るい色で、マダニが付着しにくい化学線維のものが薦められています。
  4. DEET(ディート)という成分を含む虫除けスプレーを衣類の上から噴霧することで、補助的な効果があると言われています。
  5. 草むらや藪に入った後は、マダニが付着していないか確認するとともに、体を洗うことも大切です。特に、首、耳、わきの下、足の付け根、手首、膝の裏、頭部(髪の毛の中)などがポイントです。

万が一マダニに咬まれたら

  1. 医療機関(皮膚科など)を受診してマダニを取り除いてください。無理にマダニを取り除くことは、絶対にしないでください。口の部分が体内に残り、その部位が化膿したり、マダニの体液が逆流することがあるためです。
  2. 咬まれた場合、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱等の症状が現れましたら速やかに医療機関を受診してください。

その他

犬や猫などに付着したマダニが、人に飛び移るケースもありますので、犬や猫などと草むらや藪に入った場合は、動物にも付着していないか確認してください。また、動物がマダニに咬まれている場合は獣医科医院に御相談ください。

マダニに関する情報

正しい知識で、充実したアウトドアライフをお過ごしください。

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