下水道に係る費用負担の原則

　私たちが使う下水道は、地下にある施設の為、普段はあまり意識をすることがありませんが、私たちの日常生活に深く関わっている施設です。
　私たちの日常生活の中で、この下水道は雨水排除と汚水排除という二つの目的を持っています。
　雨水排除には公費（税金）が使われ、皆様から頂く下水道使用料は汚水排除に使われます。これを「雨水公費・汚水私費の原則」と呼んでおり、全国の下水道事業もこの原則にのっとり行われています。

　汚水の排除・処理に係る費用については、原則として皆様からいただく下水道使用料で賄っています。これは、汚水を排出する人（原因者と呼ばれます）が特定されていることや、下水道を利用して快適な生活ができるという利益を受けている人（受益者と呼ばれます）が特定されているため、利益を受けている人が経費を負担するべきであるという「受益者負担の原則」に照らし、公費（税金）で負担すべき経費を除き使用料で賄うべきであるとの考えによるものです。

　雨水の排除については、汚水の場合と異なり、原因が降雨であることや利益が広く市民に及ぶため受益者が特定できないことから、雨水排除の経費を使用料で負担するのは不適当と考えられています。そのため、雨水は公費（税金）によって賄われます。

　上下水道局では、今後も一層の経営努力を行いながら、下水道の普及促進に努めてまいります。