コエトコのコト
コエトコってどんなトコ?
コエトコのタテモノ
コエトコには2つの歴史的に貴重なタテモノがあります。
1つ目は「旧川越織物市場」という、明治43年(1910)に建てられた織物の取引をしていた場所です。敷地の奥に東棟と西棟の2つがあって、細い木をタテヨコに組んだ格子戸(コウシド)や雨や日光を防ぐ大きな土庇(どびさし)が特徴です。
2つ目は「旧栄養食配給所」という、昭和9年(1934)に建てられた周りの織物工場に給食を配給していた、現在の給食センターのような場所です。建物の中には7つのカマドがまっすぐに並んでいて、分かっている中で当時のまま残っているのは日本でここだけです。



コエトコになるマデ(1)
旧川越織物市場は昭和の初め頃に閉鎖しましたがその後長らく住宅として使われていました。広場は子供たちの遊び場であったり、夕涼み会のようなイベントに使われたりと、地域のみなさんから親しまれていました。
平成13年(2001)にマンションを建築する計画が持ち上がりましたが、調査によって旧川越織物市場と旧栄養食配給所は歴史的に価値があることが分かったことで保存することとが決まり、平成17年(2005)には川越市の指定文化財になりました。保存されるまでには地域のみなさんによる旧川越織物市場をのこしてほしいという保存活動による後押しもありました。


コエトコになるマデ(2)
旧川越織物市場と旧栄養食配給所は建ててからかなりの年数が経っていたので、文化財としての姿を残しつつも、現代の使い方に合わせる様な整備が必要でした。
その他、残っていた材料を再利用したり、職人さんの手作業による昔の方法で建てたりする必要もあったので、整備工事は令和2年(2020)6月から令和6年(2024)3月までの、3年半以上もかけた大掛かりな工事となりました。



コエトコでしてるコト
ただ文化財を見てもらうだけではなく、「どんなことをしたら市民のみなさんのためになるんだろう?」ということを考えながら、コエトコの使い方や目指すゴールを決めていき、2つの方針を定めました。
1つ目は、活用している文化財を見てもらって、文化財に興味を持ったり、川越をもっと好きになってくれたりする人が増えることを目指しています。
2つ目は、施設を使うクリエイターさん、地域のみなさんや川越の会社がコラボレーションしたり、一緒に川越の悩みや魅力を考えたりすることで、川越がもっと賑やかになって楽しいまち、住みたいまちになるようにいろいろな企画やイベントを考えています。


コエトコってこんなトコ!
創業支援エリア
「旧川越織物市場」を若手のクリエイターさんのオフィスとして活用しています。
クリエイターさんたちが川越で働く場所を提供したり、お仕事を続けていくためのお手伝いをしたりすることで、川越がいろいろなことをやっている楽しいまちになっていくことを目指しています。


展示エリア
「旧川越織物市場」と「旧栄養食配給所」の詳しい説明や当時使われていたモノを展示しています。ときどき、施設を使うクリエイターさんのお仕事やコエトコのイベントを紹介する展示に模様替えをして、いろんな情報を発信しています。


交流エリア
コエトコに入ってすぐのところにカフェがあります。カフェの一部も歴史的なタテモノを活用しているので、100年以上前の雰囲気を感じながら、ゆっくりとした一時を過ごせます。

基本情報
施設名:川越市文化創造インキュベーション施設
愛称:コエトコ
開館時間:9時00分~17時00分
休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始
このページに関するお問い合わせ
都市計画部 都市景観課 歴史都市整備担当
〒350-8601 川越市元町1丁目3番地1
電話番号:049-224-5961 ファクス番号:049-225-9800
都市計画部 都市景観課 歴史都市整備担当 へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。