今成囃子連文書
最終更新日:2024年2月1日
今成囃子連文書
同資料は、今成の囃子連が保管していた明治時代から昭和初期にかけての記録で、お祭りの経費や稽古費の徴収、太鼓などの道具の修繕にかかった費用などが記されています。今成囃子連は戦時中に一時期活動を停止したと言われており、実際にこの資料も昭和10年代後半で記録が途絶えています。その後、囃子連は活動を再開し、現在も川越まつり(川越氷川祭の山車行事)や神社の祭礼などで奉納されています。
日待祭礼諸経費帳(明治17年9月9日)
今成囃子連文書のなかでもっとも古い日付のあるものです。今成のお囃子は、明治初期に市内久下戸から伝わったとされています。
屋台修繕寄附米連名簿(明治24年2月)
祭礼で使う屋台の修繕の収入と支出に関する記録です。標題のとおり、当時は会員などから米を集め、それを売って修繕の費用に充てていました。
改正囃子連規約書(明治31年9月)
囃子連の運営に関わる決まり事を明文化した規約書です。連には今成村の住民のみが加入でき、その年齢は15歳から35歳に限定されていました。また途中で抜けることができるのは、家の事情により他所で農業にする場合か出征等により兵役に就く場合に限られていました。
耕作収支決算簿(大正6年7月)
囃子連中で米などを耕作していた時期の記録です。耕作した米などを売り払い、連の活動資金に充てていたと考えられます。昭和2・3年の記録では、農作業を行った時期についても記されています。
作業 | 時期 |
---|---|
田打 | 5月4日 |
切返 | 7月5日 |
田植 | 7月5日 |
除草一 | 7月14日 |
除草二 | 7月24日 |
除草三 | 8月3日 |
稲刈 | 11月20日 |
脱穀 | 12月15日 |
籾摺 | 12月15日 |