コレクションについて
最終更新日:2015年1月3日
川越市立美術館では「郷土出身作家並びに郷土にゆかりのある作家及びその関連作家の美術品」を中心に作品を収集して参りました。2019年(平成31)3月現在のコレクション総数は約2000点にのぼります(資料含む)。
日本画は、一時期川越藩士であった橋本 雅邦(1835-1908)およびその門下の作品、または川越に生まれた小茂田 青樹(1891-1933)および共に研鑽を積んだ仲間の画家の作品が、系統的なコレクションを目指して収集されています。そのほか、川越藩士の子息である森脇 雲溪(1858-1946)、川越生まれの小村 雪岱(1887-1940)、旧制川越中学校の教諭を務めた久保 提多(1885-1956)などを挙げることができます。
さらに近隣地域にゆかりの作家として、一時川越に住んだのち越生町に暮らした関口 正男(1912-2005)の作品なども所蔵しています。
洋画では、終生川越を拠点に活躍し名誉市民となった相原 求一朗(1918-99)と、彼の所属した新制作協会の画家である猪熊 弦一郎、脇田 和、大國 章夫らの諸作品が、最も系統立てれらたコレクションと言えるでしょう。
川越に生まれ波瀾の人生を遂げた岩崎勝平(1905-64)の作品および資料については、長年に渡る市による検証作業の成果として量的な充実度を誇っています。
版画は、川越とゆかりの深い井上 安治(1864-89)や周辺の浮世絵師の作品が厚みを持ちつつあります。近年ご遺族から一括でご寄贈いただいた旧制川越中学校出身の内田 静馬(1906-2000)の作品群は、初期から晩年までの諸作品がほぼ一望できる内容となっています。
川越に生まれた橋本 次郎(1919-97)の石膏原型の数々も、資料価値的に重要です。
日々躍進する川越ゆかりの現代作家としては、日本画家の小泉 智英(1944- )、長沢 秀之(1947- )、中村 一美(1956- )や金沢 健一(1956- )などを挙げることができます。
川越市立美術館では、さらなる充実したコレクションを目指し、今後とも収集活動に努めてゆきます。
