更新日:2022年6月23日
タッチアートコーナーの観覧は無料です。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、作品に触れての鑑賞を中止しています。
2022年6月28日(火曜)から2022年9月19日(月曜・祝日)
《cosmos》(部分)2021年
川口市のアトリエを拠点に活動する彫刻家・奥村拓郎(1983- )を紹介します。
奥村の作品は、5cm幅ほどの板状の木材を原点としています。板には木目に沿った筋彫りが施され、黒鉛や銀粉で着色されます。そうしてゆるやかな起伏とマットなマチエールという表情を与えられた板は、いくつもの集合体となり、やがてひとつの大きな造形を構築してゆくのです。木という素材のもつ温かさと、漆黒色に由来する金属的な重厚感が共存する作品は、鑑賞者にさまざまなイメージを想起させるでしょう。
本展では、作家が数年来取り組んでいるCOSMOSシリーズの新作を、会場に合わせたインスタレーションの手法で展示します。ひとつの風景として立ち現れる空間レイアウトを含めてお楽しみください。
7月23日(土曜) 午前10時から正午
ジュニアアートスクエア「ひもで立体にデッサンしよう」
2022年9月22日(木曜)から2022年12月18日(日曜)
《Mountain seed》2020年
2022年12月22日(木曜)から2023年3月26日(日曜)
《ネゼル・シュモロー》2020年
2022年3月30日(水曜)から2022年6月19日(日曜)
当館の無料鑑賞スペース「タッチアートコーナー」は、ふだん美術あるいは美術館にあまりなじみのない方々が、気楽に美術に親しんでいただける展示室です。このたびは、当館のコレクションから、橋本次郎と建畠覚造の作品を紹介します。
橋本次郎と建畠覚造は、2人とも1919年生まれです。また、同じ東京美術学校(現・東京藝術大学)で彫刻を学び、橋本は1952年、建畠は1953年から美術研究のため海外へ。主な行先はどちらもフランスでした。そんな共通項がある2人ですが、作風は大きく異なります。橋本は穏やかさと安定感を重視した人物像に取り組み、官展系の作家として活躍。一方建畠は、新しい素材の可能性を追求しながら社会への視線と彫刻とを結び合わせ、抽象彫刻のパイオニアとして活躍します。同じ時代を生きた作家の、それぞれの表現をお楽しみください。
川越市立美術館
〒350-0053 川越市郭町2丁目30番地1
電話番号:049-228-8080(直通)
ファクス:049-228-7870
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