川越市

平成12年度 川越市民環境意識調査概要結果

更新日:2015年1月3日

1.調査目的

 本調査は、川越市民の環境に対する意識を、身近な環境から地球規模の環境まで、さまざまな側面からとらえ、今後の環境施策の展開および環境基本計画(平成10年3月策定)の見直しに反映させることを目的として実施した。合わせて、市民の川越市の環境に対する「満足度」を図る成果指標としても活用し、環境マネジメントシステムの推進に役立てていく。

なお、前回調査を平成5年度(平成6年1月4日から2月28日実施)に行っており、今回調査は、この前回調査との比較により、市民の環境に対する意識の変化を把握することを重視している。

2.調査の設計

 (1) 調査地域:川越市全域

 (2) 調査対象:川越市在住の満20歳以上の男女2,000名

 (3) 抽出方法:住民基本台帳から各地域の人口比率に応じて無作為抽出

 (4) 調査方法:郵送法(督促1回)

 (5) 調査時期:平成13年1月

3.回答の状況

配布調査票 2,000票のうち、有効回収調査票は1,031票、その回収率は51.6%であった。

特にサンプル数(s)の表記がないものについては、上記の回収調査票1,031票を対象として集計を行っている。

4.回答者の属性

 回答者の性別の構成では、男性41.6%、女性57.2%であった。

年齢別の構成では、20歳代が12.2%、30歳代が16.3%、40歳代が15.6%、50歳代が23.1%、60歳代が19.9%、70歳以上が12.0%であった。50歳代が最も多く、20%を超えている。なお、前回調査と比較すると、「60から69歳」「70歳以上」の割合が大きい。

5 .調査結果

1 地球規模の環境問題について

(1)関心の度合い

結果円グラフ

地球規模の環境問題について、「関心がある」と回答した人は、45.7%、「まあ関心がある」と回答した人は43.9%となっている。この両者をあわせると、全体の約9割の人が地球規模環境に関心を示している。

(2)関心のある環境問題

 「オゾン層の破壊に伴う紫外線等の増加による悪影響」について関心があるとした回答が一番多く、78.5%となっている。前回の調査でも、「オゾン層の破壊に伴う紫外線等の増加による悪影響」が一番多く77.4%であった。次いで多いものから順に、「SOxNOxによる酸性雨、枯木、湖沼の酸性化」(73.6%)、「窒素リン等を含む汚水による海洋、河川、湖沼の汚染」(71.4%)と続いている。

結果棒グラフ

(3)10年後の地球環境

結果円グラフ

10年後の地球環境がどうなるかという問に対し、「良くなる」または「やや良くなる」と答えた人は全体の約14%と低く、反対に「悪くなる」または「やや悪くなる」と答えた人は全体の約68%と高い割合を示している。

(4)問題解決のための行動

 地球環境問題解決のためにどのようなことをしたいですかという問に対し、「日常生活の中でできることから始めたい」という回答が80.4%を占め、他を大きく上回っている。

結果円グラフ

2.日常生活と環境

(5)環境に負担をかけない行動の実践状況

 あなたの家庭では環境に負担をかけないようどのようなことを実践していますかという問に対し、「いつもしている」行動は「ごみは可燃、資源などに分別して出している」で91.0%であった。次いで、「TVやステレオの音は近所迷惑に気をつける」が82.9%と続いている。

結果棒グラフ

(6)環境に負担をかけない行動の実践状況

問5で「3したことがない」と答えたうちで、「これからはやろう!」と思う行動は何かをたずねた。多くの人があげた項目は「買い物袋を持参し、レジ袋は受け取らない」(25.1%)と「米のとぎ汁は植木にやるなど排水溝に流さない」(24.5%)であった。これに「バードウォッチングや自然観察をしている」(17.2%)が続いている。

(7)エコマークについて

 エコマークについてたずねたところ、「エコマーク商品を特に意識して買ったことはない」を回答した人が66.7%であった。「エコマーク商品をなるべく買うようにしている」(18.6%)と合わせると85.3%の人がエコマークを少なくとも認知している。

前回調査の結果と比較すると、エコマークを知らないと答えた人の割合は、前回の25.8%から今回12.3%と大幅に減り、エコマークの認知度は明らかに上がっていることがわかる。ただ、そのことが購買行動には必ずしも結びついておらず、エコマーク商品を意識的に買うようにしている人の割合はほとんど変わっていない。

今回結果円グラフ
〔今回〕

前回結果円グラフ
〔前回〕

3.身の回りの環境について

(8)身の回りで関心のある環境問題

 身の回りで関心のある環境問題として、上位にあげられたれた3項目は、多いものから順に「自動車の排気ガス」(56.5%)、「ダイオキシンなどの有害化学物質問題」(51.4%)、「川や沼の汚れ」(47.9%)となっている。前回調査でも、「自動車の排気ガス」は56.8%と最も多かった。「ダイオキシンなどの有害化学物質問題」は、今回新たに加わった項目である。

結果棒グラフ

(9)家の周りのみどりについて

 家の周りで、特に「みどり」を感じる場所はどこかという問に対して、「民家の庭木・鉢植え・生け垣」と回答した人が最も多く61.6%であった。次いで「田畑」が39.4%となっている。

(10)家の周りのみどりについて

結果円グラフ

家の周りのみどりの量は、「豊かにあると思う」という人は7.6%と少ないが、「けっこうあると思う」(27.5%)や「まあまああると思う」(33.4%)人も合わせると、みどりがあると思う人は全体の約69%と占めていた。

(11)最もよく訪れる市内の水辺について

 最もよく訪れる水辺としては、「入間川」が27.5%と高く、次いで「新河岸川」が18.6%となっている。地区別に見ると、居住地区に近い水辺を訪れる傾向が表れている。

(12)水辺を訪れる目的

 水辺を訪れる目的で最も多かったのは「散歩」で、約6割(62.9%)の人が占めていた。

(13)身近な動植物

 家の周りで動物や植物に接することがありますかという問に対し、「チョウチョウが飛んでいるのを見る」が75.2%であった。次いで「トンボが飛んでいるのを見る」が、69.3%となっている。

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(14)家の周りの風景

 家の周りの風景は、どのようになっていますかという問に対して、多かったものは「田畑が広がっている」(36.3%)、「商店街や住居が並んでいる」(33.7%)の2項目であった。

(15)市内で最も好きな場所

 市内で最も好きな場所として最も多かった回答は「歴史的な街並」(27.7%)であった。次いで「川や池などの水辺」(17.2%)、「神社や寺」(12.1%)が多くあげられていた。

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4.川越市の環境情報

(16)川越市の環境情報

結果棒グラフ

川越市の環境についての情報を何で得ていますかという問に対し、約9割(90.8%)の人が「広報川越」で得ていると回答した。次いで多かったのは「自治会の回覧」(50.6%)であった。

(17)川越市環境部のホームページ

 川越市環境部のホームページを見たことがありますかという問に対しては、84.6%の人が「ない」と回答している。「ある」と答えた人は、10.7%と低かった。

(18)川越市の事業

 川越市が行っている事業を知っていますかという問に対して、最も知られていた事業は「生ごみ処理機械購入費補助」(44.2%)であった。

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5.川越市への評価・要望

(19)環境面から見た川越市の評価

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環境面からみた川越市については、「まあ住みよい」(49.4%)と答えた人が最も多く、「住みよい」(19.6%)と合わせると69%の人が住みよいと回答している。

(20)川越市の環境の点数

川越市の環境は、100点満点で何点だと思うかたずねた。「61から70点」と答えた人が26.3%と最も多く、全回答者の平均点は67.2点となった。

(21)10年後の川越市の環境

10年後の川越市に対しては、「変わらない」と回答した人が「やや良くなる」(31.0%)よりもわずかに多く、33.1%となっている。次いで「やや悪くなる」(20.9%)が続いている。

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(22)環境行政に対する要望

市への要望で割合の高かったものは多い順に「周辺道路の違法駐車や駅近くの放置自転車対策」(37.3%)、「ダイオキシン・環境ホルモンなどの化学物質対策」(36.0%)、「河川の浄化・湧水などの水辺環境の保全」(30.9%)となっている。

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お問い合わせ

環境部 環境政策課 環境推進担当
〒350-8601 川越市元町1丁目3番地1
電話番号:049-224-5866(直通)
ファクス:049-225-9800
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