川越市

県指定文化財 老袋の弓取式

更新日:2023年9月11日

老袋の弓取式1
的を狙うユミトリ

老袋の弓取式2
豆腐田楽

名称 老袋の弓取式
よみ おいぶくろのゆみとりしき
種別 県指定文化財 無形民俗文化財
所在地 下老袋氷川神社【地図】
指定年月日 平成8年3月19日
所有者 老袋の弓取式保存会
備考

2月11日(建国記念日)に下老袋氷川神社の境内で行われる予祝の行事である。同社は上老袋・中老袋・下老袋・東本宿の氏神であり、地区ごとに役割分担がある。上老袋と中老袋は交替で豆腐田楽作り、下老袋は弓矢・的の準備と甘酒作り、東本宿は祭りの準備を手伝う習わしになっている。
 祭り当日は、上記4地区から6歳くらいまでの男子が成長祈願のユミトリッコとして選ばれ、その代理としてユミトリ(氏子総代)が弓を射る。下老袋だけは2名のユミトリが参加するため、射手は計5名となる。射手は拝殿前に並んで座り、4mほど先に用意された的に矢を射る。矢は春・夏・秋の季節ごとに3本ずつ射るので、1人9本、計45本の矢が飛ぶことになる。季節ごとに的に当たった矢の本数を数え、白い部分に当たった矢が多ければ晴れ、黒い部分に当たった矢が多ければ雨の多い季節になるとされる。
 この矢を持ち帰ると、子どもが丈夫に育つと言われてきた。終了後、境内では手作りの甘酒と豆腐田楽が配られる。樽に仕込んだ甘酒を天秤棒で担ぎ、盤台に入れた豆腐田楽を頭に載せて参道を運ぶ行列も、この祭り独特のものである。

お問い合わせ

教育委員会 教育総務部 文化財保護課 管理担当
〒350-8601 川越市元町1丁目3番地1
電話番号:049-224-6097(直通)
ファクス:049-224-5086
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