川越市

生誕130年 川瀬巴水展(2014年度夏)

更新日:2015年1月3日

過去の特別展

生誕130年 川瀬巴水展 ―郷愁の日本風景

 大正から昭和にかけて活躍した版画家・川瀬巴水(かわせ はすい・1883-1957)は、東京市芝区(現在の港区新橋)に生まれました。幼い頃から絵を好み、画家の道を志しますが、本格的な修業の開始は遅く、日本画家・鏑木清方に入門を果したときには、すでに27歳になっていました。
 大正7(1918)年、同門の伊東深水の連作《近江八景》を見て、木版画の魅力にめざめた巴水は、その作品の版元である渡邊庄三郎と組み、栃木県塩原に取材した三部作を発表。以後旅に出てはスケッチをし、東京に戻っては版画をつくるという暮らしを続け、600点をこえる風景木版画を生み出しました。
 巴水の旅は日本全国に及びました。名所旧跡も選びましたが、多くはかつて日本のどこにでもあった風景です。旅の印象を抒情的に描くその作風から、「昭和の広重」とも称えられています。
 本展では、木版作品のほか写生帖や原画となる水彩画をあわせて展示し、巴水の旅先での足取りや版画制作の過程にもスポットをあてます。今やどこにも存在しない、しかし懐かしい風景と出会う「日本再発見」の旅をどうぞお楽しみください。

《金沢下本多町 旅みやげ第二集》大正10年(1921)

 《金沢下本多町 旅みやげ第二集》大正10年(1921)
 渡邊木版美術画舗蔵

《芝増上寺 東京二十景》大正14年(1925)

 《芝増上寺 東京二十景》大正14年(1925)
 渡邊木版美術画舗蔵

会期

7月19日(土曜)から9月7日(日曜)

休館日

月曜日(7月21は開館)、7月22日(火曜)

観覧料

一般 600円(480円)
大学生・高校生 300円(240円)
中学生以下 無料

  • ( )内は20名以上の団体料金
  • 障害者手帳をお持ちの方と付添者1名 無料
  • 「川越きものの日」にちなみ、8月8日(金曜)・28日(木曜)に着物で来館された方は団体料金
  • リピーター割引:本展チケット半券のご提示で、会期中2回目以降の観覧料が団体料金になります。

関連イベント

版画の摺り実演

 7月27日(日曜)、 8月23日(土曜)
 両日 午前10時30分から午後0時30分、午後2時から4時
 摺師:渡辺英次さん(渡邊木版美術画舗摺師)
 解説:渡邊章一郎さん(渡邊木版美術画舗代表取締役 国際浮世絵学会常任理事)
 

ギャラリートーク(学芸員による展示解説)

 8月2日(土曜)、 8月30日(土曜)(手話通訳付き)
 いずれも午後2時から(40分程度)

主催

川越市立美術館、NHKサービスセンター

特別協力

渡邊木版美術画舗

協力

ギャラリーヌーベル

お問い合わせ

川越市立美術館
〒350-0053 川越市郭町2丁目30番地1
電話番号:049-228-8080(直通)
ファクス:049-228-7870
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