令和2年度川越市障害者施策審議会(第2回)会議結果について     1.会議結果     議題 次期計画第3章(重点施策)及び第4章(基本目標)     賛成19人、反対1人    2.施策等に対する意見内容(意見と対応の順になっております。)    1 施策に対する指標について、成果を測る指標として妥当な施策のみとして、削除されているものが多いが、国において、PDCAサイクルによる評価が求められ、数字で評価できるものもあれば、経年の取り組みにより質的に評価していかれるものもあるので、達成している施策においては、施策の評価視点を再考し、更なる発展に向けて工夫して示す必要はあると考える。     対応指標を設定しない施策については、今後、進捗状況調査における評価の中で活動指標等で評価を行うとともに、『障害者目線で施策を評価できる指標』を検討していくこととします。     2@(p4)施策160「計画相談・地域相談支援の充実」と161「相談支援事業の充実」を統合できないか。    @「相談支援事業の充実」の施策については、広く相談支援事業全般についての施策であるのに対し、「計画相談・地域相談支援の充実」の施策は、特に計画相談・地域相談支援を充実させる必要があることから、特化して施策化したものであるため現行のままにしたいと考えます。     A(p7)重点施策3の3行目「こうした差別解消」や「〜体制の整備が求められています。」文として変だ。    AからDまでは、意見を参考に修正します。     B(p8)主要課題1「差別の解消」4行目「〜日常の生活における障害の解消に対し、より一層〜」としてはどうか。    C(p14)基本目標4「雇用・就労の促進」、本文の1から4行目と5〜7行目は表現が重複していますので、後段部分は、例えば、「これらの現状を踏まえて、障害のある人の一般就労を促進するためには、新たな職場の創出や相談窓口の充実、就労後の職場定着の支援を図るなど関係機関との連携が重要となります」としてはどうか。     D(p14)3行目「〜能力にあった職種が少ないとされていることから、能力に応じた就労が可能となるよう、関係機関と連携を図り、」・・・「障害のある人」という言葉がやたら多すぎると感じる。     3@P11 主要課題1「保健サービスの充実」行政機関や医療機関、当事者団体などが連携して取り組むことが求められています。(連携はもちろんですが、取り組むことが大切に思います。)    @意見どおり修正します。     A基本施策5の主要課題2「情報アクセシビリティの向上」聴覚障害や視覚障害等により、情報の入手やコミュニケーションに困難が生じる方について、障害特性に応じてICTを活用し情報アクセシビリティの向上を図る必要があります。また、感染症予防の対策も含め、オンラインによる相談やコミュニケーションの向上に取り組んでいく必要もあります。(下線部の追加)     A意見どおり修正します。     B基本目標6 主要課題3「防災対策の推進」 また、近年の台風や豪雨による水害により、入所支援施設の避難場所の確保が求められている。障害者施設も含めた川越市地域防災計画の充実を図る。     B意見を参考にさせていただき、担当課と連携し対応します。     C基本目標7の主要課題3「住まいの場の充実」今後、市で充実させてほしいサービスでは 高くなっています。障害のある人が地域で安心して生活できる環境の整備を行う必要があります。    C意見どおり修正します。     D主要課題4「横断支援体制の充実」 ワンストップで個別な課題が相談できる総合相談支援センターによる総合的・専門的な相談支援をはじめ、・・・ピアサポートの促進など、多様な相談支援体制(ライフステージに応じたり、家族支援、介護者支援、当事者支援等々相談内容が多様になっている。「様々な」より良いのでは)     D意見どおり修正します。    E主要課題5「コミュニケーション環境の充実」 川越市手話言語条例に基づき、手話の普及啓発等を推進するほか、特に聴覚障害者の情報の取得や伝達に困難を生じる方について、手話通訳者の養成及び派遣の推進、視覚障害者等の障害種別に応じたICTの活用などによりコミュニケーションの充実を図る必要があります。     EICT等の活用の対象には、様々な障害種別の方を想定していることから、案のとおりとしたいと考えます。     F主要課題6「サービスの質の維持・向上」 サービスを受ける中で問題が生じた場合などは、・・・苦情解決の仕組みの周知に努めます。また、障害者の差別解消に取り組み、虐待防止に努めます。     F事業者に対する差別解消や虐待防止の観点は、基本目標1「地域共生社会の実現」に含むものと考えることから、案のとおりとしたいと考えます。"    4@障害者医療に関する情報収集・情報提供が3回、32,38、43で再掲されているが、1カ所にしてはどうか。     @再掲施策は、全体的に整理する方向で検討します。     A施策の追加 「障害児・者の地域医療の推進」 障害児・者の地域医療の推進に努め、川越市保健医療計画を見直し、障害児者の地域医療の向上に努める。    A施策案 「障害児・者の地域医療の推進」については、保健医療計画の担当課である保健医療推進課と連携し検討します。     B87「行政情報の充実」「障害者のしおりや施設パンフレット等」として施設パンフレットも入れて、障害のある人が利用した施設を市ホームページから見えるようにしていただきたい。できれば障害者施設の製品カタログも市のホームページの中に入れていただきたい。     B意見どおり修正します。     C110「グループホームの充実」「市営住宅の転用や空室の活用」となっているが、「市営住宅の転用空家の活用」ではないか。     C市営住宅の転用までは想定していないことから、「転用」を削除し「市営住宅の空き室活用の検討を行います」としました。     D入所支援施設の建設    D国ではマイナス1.6%を示しています。サービス見込み量等で市の考え方を示したいと考えます。     E126「防災計画の推進」 指標の削除となっているが、水害と新型コロナウィルスの感染が懸念される状況下で、「備蓄品の拡充」と「川越市地域防災計画の見直し」の指標は必要に思う。     E「備蓄品の拡充」「川越市地域防災計画の見直し」は、成果指標の設定が困難なことから案のとおりとしたいと考えます。     F166「障害者総合支援センターの充実」 個別の事情に応じた多様な相談を、総合的に専門的にそしてワンストップでできることを目指していく。特にワンストップを施策の文章の中に盛り込んでいただきたい。     F意見を参考に修正します。    5@バリアフリーは道路・床だけでなく、スイッチ位置、照明、音声案内等、実態を列挙し具体例を挙げ、広く市民に周知するように。    @及びAについて、意見どおり、計画について広く周知を図って参ります。    A就労支援では、現在の実情を考えると明るくはないが、ひとりでも多くの方の就労努力を作り上げたいと思う。これも市民に知らしめること。     6@新型コロナに重度のケアが必要な方や、精神障害者がかかった場合、どこの病院に受け入れられるのか。     @新型コロナウイルス感染症に係る障害のある方への対応については、担当課と連携し対応して参ります。     A障害者差別を考えること、盲人の方の事故を減らすには、総合的福祉教育が重要。     A総合的な福祉教育などの施策を通じて、障害者差別の解消や、地域共生社会の実現を図って参ります。     7@「第4章施策の展開」で、施策NO.132自主防災組織の育成指導(新施策NO.127)について、施策NO.136福祉避難所の設置(新施策NO.131)がありますが、その前に共生社会を目指す川越市として、一般の避難所で障害を持つ人、スペシャルニーズ(障害者、高齢者、乳幼児、妊産婦、外国人、傷病者、女性、ペットを飼っている人)を持つ人も受け入れられるような住民の理解の促進、「合理的配慮」についての理解促進を進めていただきたいと思います。     第3章の基本目標「住みよい福祉のまちづくり」書面会議資料18ページにも、同様のことが新しく追記されています。(16~21行)これを第3章の施策NO.136(新施策NO.131)にどう反映させるのか、または別の新施策を設けるのか、ご検討をお願いします。    行政は災害時、まずは自宅近くの小中学校等、一般の避難所に避難し、そこで合わない高齢者障害者がいれば福祉避難所開設・受け入れを協定施設に要請する流れになっていると思いますが、実際は一般の避難所に障害者は行かないことが多いです。     そのため、福祉避難所を開設しないというのでは、支援の必要な人が埋もれ見えなくなってしまいます。避難所に障害者がいないからと、いつまでも福祉避難所を開設できないということがおきていました。    熊本県等の大地震では「ホールに段差あり、車いすは入れないと断られた」「ここはあなたのくるところではないと言われた」「足の踏み場もない避難所に車いすで入れない」「情報なく、ずっと車中泊だった」「大人のおむつ替えは周囲に迷惑」「避難所では車いすを使うのは気が引けるから我慢して歩いていた」「余震に自閉のこどもがおびえてトラブルになる」と命をつなぐはずの避難所に、障害者が入れないことが続出したそうです。     一般の避難所開設訓練の際は、各種障害を持つ人、乳幼児のいる保護者、ペットを飼っている人、外国人等も一緒になって、一般の避難所をどのような方も安心して利用できるようにするためにどのように開設するか、レイアウトを考えるような訓練を取り入れた方がいいと思っています。    (7@について、ここからまでがひとつの意見です。)     意見を参考に、担当課とも連携を図りながら合理的配慮についての理解促進に努めてまいりたいと考えます。また、福祉避難所の運営については、防災危機管理室にも意見を紹介し、連携して検討していきたいと考えております。     8@重点施策第3の施策を「地域生活支援拠点等の整備」へ、認知度がまだ6割程度と低調であることから、より一層の利用を促す意味から「整備の推進」であり、従来通りの表現でよいと思われる。     @地域生活支援拠点については、整備は既に行っており、今後は取組を推進させていく必要があることから案のとおりとしたいと考えます。     A基本目標7を「福祉サービスの充実・向上」へ    AB「充実」という表現に「向上」の概念も含まれているため、案のとおりとしたいと考えます。     B主要課題5を「コミュニケーション手段の充実・向上」へ、主要課題6を「サービス提供の充実・向上」へ ※サービスは充実だけでなく、「向上」も念頭に置くべきである。     9基本目標7の「8050問題」は時節柄、良い表現だと思います。家族(親等)の危機意識が感じられる表現があれば良いとも思います。    意見を参考とさせていただきます。