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市指定文化財 笠幡白鬚神社本殿

最終更新日:2021年8月5日

笠幡白鬚神社本殿の写真
笠幡白鬚神社本殿

名称 笠幡白鬚神社本殿
よみ かさはたしらひげじんじゃほんでん
種別 市指定文化財・建造物
員数  
所在地

笠幡3686

指定年月日

平成21年1月28日

所有者 笠幡白鬚神社
備考

 この地はかつて高麗郡に属し、当社は高麗一族が奉祭したのが始まりという。江戸期は天台宗幡霊山延命寺が別当として管理にあたっていた。
 本殿は小型の一間社流造いっけんしゃながれづくりで、覆屋おおいやの板床上に据えられている。板葺の屋根に千鳥破風ちどりはふ軒唐破風のきからはふを付けるが、当初より覆屋内にあったと思われ、屋根は雨を受けることを考えていない。江戸彫を多用した工芸的な色彩の強い建築である。
 身舎もや台輪だいわ上に尾垂木おだるき付の三手先みてさきを組んで、妻の大虹梁だいこうりょうを大きく持ち出し、きょうには竜や花鳥の彫物をはめこむ。大虹梁の絵様えようは通常の陰刻ではなく、渦と波頭を浮彫りし、大虹梁と二重虹梁の上には竜と花鳥の彫物を飾り、壁面・斗きょう間・妻面を彫物で埋め尽くして迫力ある側面を作り出している。
 背面板壁は唐獅子と牡丹、左側面は老人と虎、右側壁は琴をひく天女と竜であり、正面の扉と左右の脇面にもおおぶりの花木の彫物を飾る。また、左脇障子は亀に乗る黄安仙人、右脇障子は鯉に乗る琴高きんこう仙人である。
 ひさしは地紋彫を施した角柱に虹梁型頭貫かしらぬきをかけて、三斗枠肘木みつどわくひじきを組み、身舎とは海老虹梁でつないで、手挟たばさみをそえる。柱には昇竜、降竜がからみ、中備なかぞなえにも眼光するどい大きな竜がにらみをきかせている。造営年代については、明治18年(1885)に祠掌伊藤保によって書かれた記録があって参考になる。これによれば安政2年(1855)正月15日に氏子の原田弁作によって、本社と覆いを造営し、棟札は紛失したという。造営年代を知る1次史料とは言いがたいが、江戸彫の本殿が流行する時期として妥当で、記録作成も30年後のことであるから、信をおいてもよいと思われる。
 造営関係の1次史料が見当たらず、大工名・彫物師名などが明らかでないことは惜しまれるが、建築・彫刻の質は高く、とりわけ彫刻の密度はすこぶる高い。江戸彫を多用した本殿の事例として貴重な遺構である。

お問い合わせ

教育委員会 教育総務部 文化財保護課 調査担当
〒350-8601 川越市元町1丁目3番地1
電話番号:049-224-6097(直通)
ファクス:049-224-5086

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