市指定文化財 小杉権次郎氏収集文書
最終更新日:2016年3月23日
指定名称
小杉権次郎氏収集文書
(よみ)こすぎごんじろうししゅうしゅうもんじょ
員数
382点
指定種別
市指定有形文化財・古文書
指定年月日・指定番号
平成28年3月23日・第237号
所在地
郭町2丁目30番地1(川越市立博物館)
文化財の概要
小杉権次郎氏収集文書は、小杉家に伝来したものではなく、明治40年代に市内で医院を開業した小杉権次郎氏が個人的に収集した江戸期を中心とする古文書である。
中でも、喜多町名主水村家文書の「御用日記」30冊は、文政7年から慶応3まで約40年間、ほぼ毎年の分が揃っており、町方の御用留がこれだけ揃っているのは例を見ない。川越町の動勢を知ることができる好史料である。
嘉永7年十組連名帳 | 5冊 | 幕府の株仲間復活令のあとに編成された川越町の一番組から十番組までの商人の一覧。 |
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喜多町名主水村家文書 | 183点 | 市指定文化財の「喜多町水村家文書」の追加分に相当する。中でも「御用日記」30冊は、藩役所からの達しや触れ、町からの願書・届書などを名主が書き留めた御用留で、文政7年から慶応3年までほぼ毎年の分があり、町方の御用留がこれだけ揃っているのは例を見ない。その他、五人組帳や宗門人別帳のほか、送入籍状が多数まとまっている。 |
川越藩主松平周防守家家臣斯波氏文書 | 60点 | 斯波氏は慶応元年の分限帳によれば、高100石、横目役である。横目役手留などの役に関する史料のほか、武家の習いとしての剣術・弓術・居合・馬術・兵術などの目録や免許状が多数揃っていて、代々の子息たちの修練の様子がうかがえる。 |
川越藩主松平周防守家家臣中井氏文書 | 4点 | 中井氏は慶応元年の分限帳によれば、高80石、書簡格で、鎗術指南役である。史料は扶持米渡し方の明細書4点である。 |
幕府勘定奉行所文書 | 23点 | 幕府領の各地を治める代官より、その地で起こった事件の始末について勘定奉行所に届けた書類で、文政7年と8年の分がまとまってある。代官の手代や手付で関東取締出役(八州廻り)となっている者の見廻り出立や帰着の届書もあって興味深い史料である。 |
柏原村名主家文書 |
66点 | 柏原村は現在狭山市域であるが、江戸期は元禄12年より幕末まで川越藩領の村である。享保期の川原境目争論史料や年貢割付状・年貢皆済状などの租税関係のほか、質地流地証文が多くあり、いずれも年貢金に差し詰り田畑を売却している実態がみられる。 |
石井村文書 | 7点 | 石井村は現在坂戸市域であるが、江戸期は一部分が川越藩領の村である。村役人の任免に関する史料で、名主が年番であったことがわかる。 |
比企郡大塚村文書 | 6点 | 大塚村は現在川島町である。元禄11年の郷村高帳3冊や伊勢西国道中記がある。 |
その他 | 28点 | 東明寺村、鍛冶町、猪鼻町、松郷、久保町などの史料があるが、多くは所在がわからない。また、大屋勝明写しの「川越素麺全」がある。 |
お問い合わせ
教育委員会 教育総務部 文化財保護課 管理担当
〒350-8601 川越市元町1丁目3番地1
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