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令和3年度「教育行政方針」について

最終更新日:2021年7月16日

川越市教育委員会

本年第一回定例会の開会に当たり、令和三年度教育行政方針につきまして申し上げます。

昨年度末からの新型コロナウイルス感染症により、学校教育はもとより、社会教育など様々な教育活動において多くの影響がございました。
緊急事態宣言の発出による、公共施設の利用制限に伴い、地域の皆様の学習や活動の拠点である公民館、図書館等が休館を余儀なくされたほか、市立学校におきましても、感染拡大防止対策といたしまして、昨年の二月末から五月にかけて、臨時休業とするなど、これまで経験したことのない対応をせざるを得ない状況でございました。学習面はもとより、学校行事が中止・延期となり、一人ひとり様々な思いの中、自覚をもち感染予防に取り組んでいる児童生徒をはじめ、保護者や市民の皆様に多大な御理解、御協力をいただき、改めて感謝申し上げるところでございます。
このような状況下におきましても、グローバル化の進展やAIの飛躍的な進歩など、社会情勢の加速度的な変化の中で、新しい時代に求められる資質・能力を育むことは、教育の使命であり、教育の果たすべき役割は、ますます重要となるものと考えております。
現在も様々な制限がある状況ではございますが、今後も感染拡大防止、安全対策の徹底に努めながら、児童生徒をはじめ、市民の皆様の活動や学びの保障に努め、新しい生活様式等、社会の変化に対応した教育を進めてまいります。  
さて、本市教育委員会では、令和二年度をもって終了する第二次川越市教育振興基本計画を基に、「生きる力と学びを育む川越市の教育」の実現に向けて、様々な施策を推進してまいりました。令和三年度を開始年度とする第三次川越市教育振興基本計画の策定にあたり、私は特に、未来を担う一人ひとりの子どもが、変化の激しい社会を生き抜いていくため、主体的に社会に関わり、自立できる力を身に付けることができるよう、確かな学力の育成を重要課題として捉えたうえで、教育活動の充実を図るとともに、学校、家庭、地域が、それぞれの持つよさを生かしながら連携・協働していくことが重要であると考えております。
現在、策定を進めております第三次計画では、子どもたちが夢や志を持って人生を切り拓き、未来社会の創り手となるために、必要な知識・能力を身に付け、志を高くもち、自ら学び考え、行動する子どもを育成すること、安全で安心して学びを育める教育環境を確保すること、市民一人ひとりが、郷土に誇りをもち、生涯にわたって学び、生きがいを高め、多様な人々と連携・協働しながら、誰もが活躍できる市民社会の実現に資することを目指しております。
この新たな計画のもと、本市教育委員会では、毎年度、重点施策を定め、市長部局と連携し、教育行政を総合的かつ計画的に推進してまいります。
それでは、令和三年度の教育行政の重点施策の概要につきまして、御説明申し上げます。

まず、「確かな学力の育成」でございます。
学力向上は、本市におきまして、大きな課題と捉えており、主体的・対話的で深い学びに向けた授業改善が喫緊の課題となっております。
そこで、「川越市小・中学生学力向上プラン」に基づき、「川越授業スタンダード」の定着を図り、「何を学ぶか」に加え、「何ができるようになるか」、「どのように学ぶか」という授業改善の視点に立ち、学力向上の取組を進めてまいります。
また、学力向上の課題に対応するため、各種調査結果の分析を進めるとともに、各学校の課題に対し、きめ細かな指導ができるよう、オールマイティーチャーを引き続き配置してまいります。
更に、令和二年度から整備を進めている児童生徒一人一台の情報端末等ICTを活用した教育が本格的に始まります。各教科等の特質に応じて適切な学習場面で情報活用能力の育成を図るとともに、AI型学習ドリルの導入等により、自ら学び直しや発展的な学習をするなどの「個別最適な学び」や、児童生徒同士で学習内容を教え合い学び合う「協働的な学び」を進めることで学力の向上につなげてまいります。
また、児童生徒や教職員が効果的にICTを利活用できるよう、専門的知識を有した外部人材を活用するとともに、ICTを日常的・効果的に活用した家庭学習を実現できるよう努めてまいります。
小中一貫教育の推進や、国から示された三十五人以下学級編制、小学校における教科担任制の導入については、環境整備やモデル校研究などを行い、今後の国の動向を見据えながら取組が行えるよう努めてまいります。
また、新学習指導要領の全面実施に伴い、英語指導助手配置事業の充実を図るとともに、英語指導助手を授業の中で効果的に活用し、児童生徒の英語によるコミュニケーション能力の育成に努めてまいります。
二つ目といたしまして、「豊かな心と健やかな体の育成」でございます。
児童生徒の豊かな心を育成するため、道徳教育の全体計画及び道徳科の年間指導計画に基づき、道徳教育推進教師を中心として、全ての教員が、全教育活動を通して、道徳教育の充実を図ってまいります。また、児童生徒が、地域行事への積極的な参加や市内教育施設の利用を通して多くの人と関わり、川越の歴史、人物等の魅力を体感する活動を進めてまいります。
いじめの対応につきましては、引き続き喫緊の課題であります。「川越市いじめ防止等のための基本的な方針」を徹底し、いじめの未然防止や、重篤化の防止のために、各学校と家庭、地域や関係機関と連携し、いじめ防止等のための施策を総合的に推進してまいります。
いじめ防止等のための学校支援の取組では、今後も、学期ごとに全学校、全学級を訪問する生徒指導推進訪問の実施や、学級経営・いじめ問題アドバイザー派遣など、諸問題の早期発見・早期対応に更に努めてまいります。
また、不登校児童生徒へのきめ細かな支援や対応として、さわやか相談員の配置や学生支援員の派遣を引き続き実施するとともに、社会福祉等の専門的な知識・経験を有するスクールソーシャルワーカーを活用してまいります。
更に、健康の保持増進と体力向上の推進につきまして、学校において、感染症対策を継続・徹底するとともに、家庭とも連携、協力しながら、感染症に対する意識を更に高めるよう指導し、児童生徒の健康の保持増進と健やかな学びの確保に努めてまいります。
また、児童生徒が、健康的な生活習慣を身に付け、命の大切さや生きることのすばらしさに気づき、自他の命を尊重できる心を育てるため、「がん教育」、「救命教育」、「性に関する指導」など、「いのちの教育」に取り組むとともに、心豊かな成長のため、読書の習慣を身に付けられるよう努めてまいります。
三つ目といたしまして、「自立する力の育成」でございます。
令和四年四月から成年年齢が十八歳となることから、今まで以上に義務教育段階からの自立する力の育成が必要となるため、「キャリア教育」、「消費者教育」、「主権者教育」などにおいて、発達段階に応じた教育の推進を図り、主体的に社会の形成に参画する力の育成に努めてまいります。
四つ目といたしまして、「多様なニーズに対応した教育の推進」でございます。
特別支援教育の充実につきましては、インクルーシブ教育システムの構築に向け、多様な学びの場の提供と児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じた指導や支援の充実を図るため、学級運営支援員や特別支援教育支援員を配置するとともに、教育センター第二分室を活用した就学相談や、特別支援教育に関する研修の充実に努めてまいります。
また、経済的な理由により就学が困難な児童生徒の保護者に対する就学援助につきましては、必要な援助が行き渡るよう制度の周知を図り、事業を推進してまいります。
五つ目といたしまして、「教育の質を高める環境の充実」でございます。
教職員の資質向上につきましては、教育の根幹をなすものの一つでございます。教職員の経験に応じ、資質・能力の積み上げを図るとともに、若手・中堅教職員等の教育に対する識見を高め、学校運営の推進者となるよう教職員の育成に取り組んでまいります。
また、教職員の働き方改革につきまして、統合型校務支援システムを活用し、事務の効率化を図るとともに、教職員研修にオンライン・オンデマンド型研修を取り入れるなど、教職員の負担軽減を図ってまいります。更に、悩みを抱えている教職員を支援するための相談体制の構築に取り組んでまいります。
六つ目といたしまして、「学びを支える教育環境の整備・充実」でございます。
老朽化している小・中学校施設・設備につきましては、引き続き大規模改造工事やトイレ改修工事等、計画的な整備を進め、教育環境の充実を図ってまいります。
また、子どもたちの放課後等の安全・安心な居場所を確保するため、学童保育事業につきまして、学童保育室に引き続き正規職員を配置し、体制の強化を図ってまいります。
更に、入室児童数の増加に伴い狭隘化している施設を整備するとともに、老朽化したトイレの改修や空調設備の入れ替えを計画的に進め、安全・安心な学童保育に努めてまいります。
七つ目といたしまして、「家庭・地域の教育力の向上」でございます。
幼稚園・保育園や小・中学校等の保護者を対象に、子どもの成長・発達段階に応じた家庭教育に関する学習機会を提供してまいります。
また、子どもたちが、地域社会において、日常を安全・安心に過ごし、多様な体験や活動を行う中で、自らの資質・能力を高めることができるよう、子どもサポート事業の推進、放課後子供教室の試行的実施を通して、学校・家庭・地域の連携・協働による、学校や地域における子どもたちの学びの支援、家庭や地域の教育力を高める取組など地域ぐるみの教育の充実に努めてまいります。併せて、地域と連携した教育をより一層推進するため、コミュニティ・スクールを、今後多くの学校で展開できるよう努めてまいります。
八つ目といたしまして、「生涯学習活動の推進」でございます。
霞ケ関北公民館につきましては、移転整備の推進に努めるとともに、仮称西公民館につきましても建設に向けた検討を進めてまいります。
既存の公民館につきましては、地域の学習拠点としての機能等を発揮するため、市民のニーズを捉え、学校をはじめ地域に根ざした取組を進めてまいります。
図書館につきましては、令和二年度より導入した電子書籍の拡充や地域資料のデジタル化を推進し、情報提供サービス機能の充実を図ってまいります。
また、開館から十八年経過したクラッセ川越の冷暖房設備等の改修を行うなど、市民の皆様が快適に利用できるよう施設の整備・充実に努めてまいります。
博物館につきましては、本市で東京2020(ニイゼロニイゼロ)オリンピックのゴルフ競技が行われることに合わせて、記念特別展を開催いたします。
最後に、「文化財の保存と活用」でございます。
本市が誇る貴重な歴史的財産である文化財を後世に残し、伝えていくために、文化財調査等を実施し、文化財指定等による保護を行うとともに、未指定の文化財を含め、地域社会とともにその保存・活用を総合的かつ計画的に実行するため、「文化財保存活用地域計画」の策定を進めてまいります。
また、国指定史跡河越館跡の整備事業につきましては、当面の課題であった公有地化が完了いたしました。有効な活用に留意しながら、引き続き、市民に愛される史跡公園を目指して、整備方法を検討してまいります。
更に、本市に残る無形民俗文化財の後継者育成を支援するとともに、児童生徒が地域の歴史や伝統文化への興味・関心を高め、誇りや愛着を持って大切に継承する心を育むため、出前授業など積極的な学習の機会の提供を図ってまいります。

以上が、令和三年度教育行政方針でございます。
施策の推進に当たり、議員各位並びに市民の皆様の御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。

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