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令和2年度「教育行政方針」について

最終更新日:2021年2月22日

川越市・川越市教育委員会

本年第一回定例会の開会に当たり、令和二年度教育行政方針につきまして申し上げます。

本市教育委員会では、第二次川越市教育振興基本計画の基本理念である「生きる力と学びを育む川越市の教育」の実現に向けて、次代を担いたくましく生きる児童生徒を育てるため、様々な施策を推進しております。
今後、急速に進む少子高齢化やグローバル化の進展、IoTやAIの発達など、社会情勢が大きく変化する中、教育の果たす役割がますます重要となっております。
未来を担う一人ひとりの子どもが、変化の激しい社会を生き抜いていくため、主体的に社会に関わり、自立できる力を身につけることができるよう、新学習指導要領の実施を踏まえ、教育活動の充実を図るとともに、学校、家庭、地域が、それぞれの持つよさを生かしながら連携・協働していくことが大切です。
本市教育委員会では、「志を高くもち、自ら学び考え、行動する子ども」の育成を目指し、子どもたちが夢や志、豊かな心を持って人生を切り拓き、未来の社会の創り手となるために、必要な資質・能力を育む教育の充実に努めるとともに、活力ある地域の創造や、本市の歴史文化の継承、文化芸術の振興を図ることができるよう、学校、家庭、地域への支援や、思いやりや生きがいの持てる社会の実現に努めてまいります。
本市と本市教育委員会では、第二次川越市教育振興基本計画の基本理念と、「次代を担いたくましく生きる児童生徒の育成」、「ふれあいと思いやりのある地域社会の実現」、「心豊かで生きがいを持てる市民社会の実現」の三つの目標に基づいて定めた五つの方向性を基本方針とし、毎年度、重点施策を定め、本市教育行政を総合的かつ計画的に推進してまいります。

それでは、令和二年度の教育行政の重点施策の概要につきまして、第二次川越市教育振興基本計画の五つの方向性に沿って申し上げます。

はじめに、方向性一の「生きる力を育む学校教育の推進」について申し上げます。

一つ目の重点は、「確かな学力の育成」でございます。学力向上は、引き続き大きな課題ととらえ、特に、思考力・判断力・表現力等の育成が課題であります。
そこで、各種調査等の結果分析や「川越市小・中学生学力向上プラン」に基づき、主体的・対話的で深い学びの視点による授業改善を通して、基礎的・基本的な知識・技能の習得及び思考力・判断力・表現力の育成を図ってまいります。
また、学級経営の重要性を再認識し、子どもたちの学習意欲を引き出し、学力向上につなげてまいります。
更に、学力向上の課題に対応するため、きめ細かな指導ができるよう、各学校の課題に応じて教員を配置する本市独自のオールマイティーチャー配置事業を引き続き推進してまいります。
加えて、令和二年二月から導入した統合型校務支援システムを活用することで教員の業務負担を軽減し、子どもと向き合う時間を確保するとともに、授業に専念できる環境を整備することにより、教育の質的向上を図ってまいります。
二つ目は、「校種間連携の推進」でございます。
小中一貫教育モデル校のみならず、各学校でも取組を一歩進め、九年間を見通した教育課程の整備を行うなど、小中一貫教育に向けた校種間連携教育を推進し、児童生徒の学力向上や豊かな心の育成に取り組んでまいります。併せて、小学校から中学校へ滑らかに接続できるようにし、いじめや不登校の防止に努めてまいります。
三つ目は、「グローバル化に対応する教育の推進」でございます。
新学習指導要領の全面実施に伴い、児童生徒の英語によるコミュニケーション能力を育成するため、英語指導助手配置事業の充実を図るとともに、近隣大学と連携したティーチング・アシスタント事業を継続してまいります。また、英語教育の充実のために、全学校への教育推進訪問や研修を通して、教職員の指導力向上や指導方法の工夫改善を図ってまいります。
四つ目は、「情報教育の推進」でございます。
児童生徒の発達段階に応じて情報モラルを身に付けさせるとともに、論理的な思考力を育むプログラミング教育を推進するために、研修等の充実を図ってまいります。また、主体的・対話的で深い学びへとつなげるため、学習において効果的にICTを利活用できるよう、積極的に指導・助言してまいります。
また、国が推進する「GIGAスクール構想」に係る高速大容量の通信ネットワークの整備について進めてまいります。
五つ目は、「特別支援教育の充実」でございます。
多様な学びの場の提供と児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じた指導や支援の充実を図るため、令和二年度に向けて再編した学級運営支援員や、従来の特別支援教育支援員を配置するとともに、教育センター第二分室を活用した就学相談や、特別支援教育に関する研修の充実に努めてまいります。また、市立特別支援学校が小・中学校等へのセンター的な役割をより担えるような支援体制の整備を推進してまいります。
六つ目は、「生徒指導の充実」でございます。
いじめの対応は、引き続き喫緊の課題としてとらえております。いじめの未然防止と重大事態を防ぐために早期発見・早期対応に向け、各学校と家庭・地域や関係機関と連携しながら進めてまいります。そこで、学校のいじめ対応の基本方針である「川越市いじめの防止等のための基本的な方針」に基づき、いじめの防止等のための施策を総合的かつ効果的に推進してまいります。
いじめの防止等のための学校支援の取組では、引き続き、学期ごとに全学校、全学級を訪問する生徒指導推進訪問を実施するなど、諸問題の早期発見に更に努めてまいります。また、オールマイティーチャーや学級運営支援員を各市立小・中学校の課題に応じて配置してまいります。
また、子どもたちをインターネット上におけるいじめ等から守るため、いじめ通報システムを含めたネットパトロール事業を引き続き実施してまいります。
不登校児童生徒へのきめ細かな支援や対応として、さわやか相談員の配置や学生支援員の派遣を引き続き実施するとともに、社会福祉等の専門的な知識・経験を有するスクールソーシャルワーカーを活用してまいります。
更に、市立学校における諸問題への対応方法について、弁護士から法的な助言を受けることで、問題の未然防止や早期解決に取り組んでまいります。
七つ目は、「教職員の資質向上」でございます。
教職員の資質向上は、教育の根幹をなすものであります。教職員の経験や今日的な課題に対応した研修となるよう更に見直し、充実を図ってまいります。そして、児童生徒の自己肯定感を高められる指導力を備え、情熱と愛情をもち、教育の不易と流行を確実に身に付けた教職員を育ててまいります。更に、若手・中堅教員等の教育に対する識見を高め、学校運営の推進者となるよう教職員の育成に取り組んでまいります。
八つ目は、「学習環境の整備・充実」でございます。
老朽化している小・中学校施設につきましては、引き続き大規模改造工事やトイレ改修工事等、計画的な整備を推進し、教育環境の改善を図ってまいります。
経済的な理由により就学が困難な児童生徒の保護者に対する就学援助につきましては、新入学児童生徒学用品費等の増額を行ってまいります。
九つ目は、「学校給食の充実」でございます。
安全・安心でおいしい給食を提供するとともに、地場産物の使用拡大に努めてまいります。
また、学校給食センターの施設改修や設備の修繕等を計画的に行い、安定した学校給食の提供ができるよう努めてまいります。
方向性一の最後になりますが、「市立川越高等学校の改革・充実」でございます。
市立川越高等学校大規模改修方針に基づいた改修工事及び施設設備の更新等を計画的に進め、よりよい教育環境を整えてまいります。
また、教員の業務負担を軽減し、校務の効率化を進めるため、統合型校務支援システムを導入するとともに、教員の指導力向上を図る研修を推進し、生徒の資質・能力を育む、魅力ある学校づくりに努めてまいります。

次に、方向性二の「活力ある地域を創る生涯学習の推進」について申し上げます。

一つ目の重点は、「家庭への支援」でございます。
幼稚園・保育園や小・中学校等の保護者を対象に、子どもの成長・発達段階に応じた家庭教育に関する学習機会を提供してまいります。
学童保育事業につきましては、学童保育室に正規職員を配置し、体制の強化を図ってまいります。
また、入室児童数の増加に伴い狭隘化している施設を整備するとともに、老朽化したトイレの改修や空調設備の入れ替えを計画的に進め、安全・安心な学童保育に努めてまいります。
二つ目は、「地域の教育力の向上」でございます。
子どもたちが、地域社会において、日常を安全・安心に過ごし、多様な体験・活動を行う中で、自らの資質・能力を高めることができるよう、子どもサポート事業の推進、放課後子供教室の試行的実施を通して、学校・家庭・地域の連携・協働による、学校や地域における子どもたちの学びの支援、家庭や地域の教育力を高める取組など地域ぐるみの教育の充実に努めてまいります。
三つ目は、「生涯学習を推進する基礎づくり」でございます。
市民の多様な学習要求に応えるため、「ウェスタ川越」内の市民活動・生涯学習施設において、各種講座を実施してまいります。
また、市民の生涯学習活動を支援するため、市民や関係機関と連携した事業の推進を図ってまいります。
四つ目は、「身近な学習施設の整備・運営」でございます。
仮称西公民館につきましては建設に向けた検討を進めるとともに、霞ケ関北公民館につきましても移転に向けた事業の推進に努めてまいります。
既存の公民館につきましても施設の整備・充実に努めるとともに、地域の学習拠点としての機能等を発揮するため、誰もが利用しやすい運営に努めてまいります。
五つ目は、「市立図書館の充実」でございます。
地域資料のデジタル化を推進し、情報提供サービス機能の充実を図ってまいります。
また、市民の多様な学習活動を支援する講座や講演会等の事業を推進してまいります。
なお、多様化する市民ニーズに対応するため、「民間委託等推進計画」に基づき、指定管理者制度の導入に向けた検討を進めてまいります。
六つ目は、「博物館の整備・充実」でございます。
本市で東京2020オリンピックのゴルフ競技が行われるのに合わせて、記念特別展を開催いたします。
また、蔵造り資料館耐震化工事につきましては、安全確保を図るとともに、工事再開に向けて必要な準備を進めてまいります。

次に、方向性三の「歴史文化の継承と新しい市民文化の創造」について申し上げます。

一つ目の重点は、「文化財の保護」でございます。
貴重な歴史的財産である文化財を後世に残し、伝えていくために、文化財調査等を実施し、文化財指定等による保護を行ってまいります。文化財の維持管理につきましては、所有者を支援するとともに活用を進めてまいります。
また、国指定史跡河越館跡の整備に努めるとともに、その活用を検討してまいります。山王塚古墳につきましては、国指定に向けて、手続きを進めてまいります。
更に、重要無形民俗文化財「川越氷川祭の山車行事」の保存活用をはじめ、川越に残る無形民俗文化財の後継者育成を支援してまいります。
二つ目は、「文化芸術の振興」でございます。
ウェスタ川越大ホール等を活用し、二音大クラシック・コンサートや様々な分野の文化芸術団体が一堂に会する川越市総合文化祭など、市民団体等との連携・協働による各種文化芸術事業や、子どもたちの文化芸術に親しむ機会の充実を図る、文化芸術体験事業を引き続き実施してまいります。
三つ目は、「美術館の充実」でございます。
夏季特別展では、川越出身の漫画家、花村えい子氏の画業を紹介する展覧会を開催いたします。

次に、方向性四の「多文化共生と国際交流・協力の推進」について申し上げます。

重点は、「国際感覚に優れた市民の育成」でございます。
国際化の担い手となる市民の育成に引き続き努めるとともに、オリンピック・パラリンピックの開催を契機に市民団体等と一層、連携・協力しながら、地域の国際化を進めてまいります。

次に、方向性五の「生涯スポーツの推進」について申し上げます。

一つ目の重点は、「スポーツ活動の推進」でございます。
身近な地域で誰もがスポーツ活動に親しむことができるよう、引き続き総合型地域スポーツクラブの設置及び育成について推進してまいります。
また、市民の皆様が気軽にスポーツに親しむきっかけや機会となるよう、生涯スポーツフェスティバルや小江戸川越ハーフマラソンなど、魅力あるスポーツ大会や教室等を実施してまいります。
二つ目は、「スポーツ環境基盤整備」でございます。
各スポーツ団体と連携し、多様化する市民ニーズに対応したスポーツ指導者の養成に努めてまいります。
また、スポーツ活動の場を確保するための、スポーツ施設の整備・充実につきましては、利用者が安全で快適に活動できるよう、武道館の耐震改修工事等を実施してまいります。
なお、生涯スポーツの推進につきましては、文化スポーツ部を中心に関連部署との連携を深め、進めてまいります。

以上が、令和二年度教育行政方針でございます。
施策の推進に当たり、議員各位並びに市民の皆様の御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。

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