ジカウイルス感染症について
最終更新日:2024年4月3日
ジカウイルス感染症とは?
ジカウイルスを保有した蚊に刺され、ジカウイルスに感染することによっておこる感染症です。アフリカ、中央・南アメリカ、アジア太平洋地域で発生があり、特に近年は中南米地域で流行しています。
ジカウイルス感染症の症状は?
軽度の発熱、発疹、結膜炎、筋肉痛、関節痛、倦怠感、頭痛などが主な症状です。症状は軽く、2日から7日続いた後に治り、予後は良好な感染症です。症状が軽いため、気づかないこともあります。また、母体から胎児への垂直感染を起こすことがあり、小頭症などの先天性障害を起こす可能性があるとされています。
どのように感染するのですか?
ジカウイルスを持った蚊がヒトを吸血することで感染します。ネッタイシマカ・ヒトスジシマカが媒介蚊として確認されています。基本的に感染したヒトから他のヒトに直接感染するような病気ではありませんが、まれに輸血や性行為による感染が指摘されています。妊娠中の女性が感染すると胎児に感染する可能性が言われていますが、感染機序や感染時期はわかっていません。
予防方法は?
ジカウイルス感染症に有効な予防接種はありません。海外の流行地域に出かける際は、蚊に刺されないように注意しましょう。長袖・長ズボンの着用、蚊の忌避剤の利用が推奨されます。近年ブラジルにおいて小頭症の新生児が増えており、ジカウイルスとの関連が示唆されています。ジカウイルスとの関連性について詳細な結果が得られるまでは、妊婦の及び妊娠の可能性がある方の流行地への渡航は控えた方がよいとされています。やむを得ず渡航する場合は、蚊対策を徹底してください。また、性行為による感染が疑われる事例が報告されています。流行地域から帰国した場合、最低6か月はコンドームを使用するか性行為を控えることが推奨されています。
リンク情報
ジカウイルス感染症について(厚生労働省ホームページ)(外部サイト)
渡航時におけるジカウイルス感染症への注意について(厚生労働省検疫所FORTHホームページ)(外部サイト)
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