川越市

県指定文化財 石原の獅子舞

更新日:2024年3月6日

石原のささら獅子舞1
観音寺境内

石原のささら獅子舞2
高沢橋を渡る

名称 石原の獅子舞
よみ いしわらのししまい
種別 県指定文化財 無形民俗文化財
所在地 石原町地区【地図】
指定年月日 昭和55年3月29日
所有者 石原のささら獅子舞保存会
備考

 石原のささら獅子舞は、従来4月17、18日の観音寺の観音祭りに行われてきたが、現在は4月第3土・日曜日に実施している。本祭りと陰祭りがあり、本祭りは町内回りを行うが、陰祭りは観音寺の境内で舞うだけである。
 獅子舞の起源は、慶長12年(1607)に観音寺に獅子舞を奉納したのが始まりと伝えている。その後寛永11年(1634)に、川越藩主酒井忠勝が若狭国小浜へ国替えの折、獅子3頭の内雌雄2頭を携えて行ったため一時中断したが、宝永6年(1709)に再興された。これは高沢町(現元町2丁目)の井上家から獅子頭2頭の奉納があったためと伝えている。また再興にあたっては、太田ヶ谷村(現鶴ヶ島市)にあった獅子舞から伝授を受けたともいう。
 獅子頭は先獅子・中獅子・後獅子の3頭で、先獅子と後獅子が雄獅子、中獅子が雌獅子である。獅子舞には山の神1人、ササラッコ(花笠)4人が加わり、かつ、この獅子舞には唄が入る。曲目は「十二切」と称し、12の場面からなる1曲形式のもので、第5場面には小唄が、第7場面には長唄が入る。また、第10場面は「女獅子(めじし)争い」、「女獅子隠し」とも呼ばれている。本祭りには町内回りを行い、愛宕八坂神社(天王さま)や町境などで舞う。町境で舞うのは、悪疫などの侵入を獅子の力で追い払うものであるという。
 町内回りの最後に、高沢橋を渡って井上家に行き、そこで一庭(ひとにわ)舞い、観音寺に戻って一庭半舞い、「千秋楽」の儀式を行って終了となる。由緒明らかな川越地方を代表する「三匹獅子舞」である。

開催情報

 
日時

令和6年4月20日(土曜)・21日(日曜)
一日目(20日)
 午前9時00分頃、観音寺で開眼式。
 午前9時30分頃から、地区内巡行。
 午後0時00分頃、昼休憩。
 午後1時30分頃から、石原町第二公園で獅子舞演舞、感謝状贈呈式。その後地区内巡行。
 午後4時00分頃、石原町公民館で終了。
二日目(21日)
 午前9時00分頃、石原町公民館出発、地区内巡行。
 午前11時30分頃、本應寺で獅子舞演舞。その後昼休憩。
 午後2時00分頃、昇殿、井上家で演舞。
 午後3時30分頃、観音寺で千秋楽。
会場
 観音寺(地図については所在地の項目をご覧ください)、石原町公民館、ほか
備考

  • 当日は、天候等の事情により中止や日時の変更をする可能性があります。
  • 会場までは、公共交通機関をご利用ください。

お問い合わせ

教育委員会 教育総務部 文化財保護課 調査担当
〒350-8601 川越市元町1丁目3番地1
電話番号:049-224-6097(直通)
ファクス:049-224-5086
E-Mail:このページの作成担当にメールを送る

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