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平成27年度「教育行政方針」について

最終更新日:2015年2月17日

川越市・川越市教育委員会

本年第一回定例会の開会に当たり、平成二十七年度教育行政方針につきまして申し上げます。

我が国における社会状況は、少子高齢社会の進展や人口減少社会の到来、グローバル化に伴う国際競争の激化など大きく変化しております。
また、教育分野におきましても、今後、見込まれる児童・生徒数の減少や情報モラルへの対応など、新たな課題が生じております。
どのように社会が変化しようとも、学校・家庭・地域が連携・協力し、一人ひとりが能力を発揮し、個性を伸ばしていける社会を実現していくことが重要であると考えております。

このような背景の下、平成二十七年度から新たな教育委員会制度が始まります。
新制度では、市長が主催する総合教育会議において、教育行政に関する目標などを定めた大綱を策定するとともに、重点的な施策などについて協議・調整し、教育行政をより充実できるよう努めてまいります。

また、本市における川越市教育振興基本計画は、平成二十七年度で計画期間が終了することから、第四次川越市総合計画の策定にあわせ、次期川越市教育振興基本計画の策定に向けた取組を進めてまいります。

川越市教育振興基本計画では、「生きる力と学びを育む川越市の教育」を基本理念とし、「次代を担いたくましく生きる児童生徒の育成」、「ふれあいと思いやりのある地域社会の実現」、「心豊かで生きがいを持てる市民社会の実現」の三つの目標を掲げております。
川越市と川越市教育委員会では、その基本理念に沿った五つの方向性を基本方針とし、毎年度、重点施策を定め本市の教育行政を総合的かつ計画的に推進してまいります。

それでは、平成二十七年度の教育行政の重点施策の概要につきまして川越市教育振興基本計画の施策体系別に申し上げます。

はじめに、方向性一の「生きる力を育む学校教育の推進」について申し上げます。
一つ目の重点は、「確かな学力の育成」でございます。
新たに策定した学力向上プランをもとに、児童生徒一人ひとりに確かな学力が身に付く取組を、全市立学校で進めてまいります。
また、いじめや不登校、学力向上など各学校の課題に対応するため、本市独自のオールマイティーチャー配置事業を更に充実してまいります。
二つ目の重点は、「校種間連携の推進」でございます。
学校間の円滑な交流や接続を目指し、小学校・中学校・高等学校・特別支援学校五十六校をブロックごとに分け、教職員や児童生徒が一体となって取り組む校種間連携を進めてまいります。
三つ目の重点は、「生徒指導の充実」でございます。
昨年、川越市いじめの防止等のための基本的な方針を策定いたしました。次代を担う子どもたちが健やかに成長し、安心して学ぶことができる環境を実現するため各学校や家庭、地域と連携しながら、取組を進めてまいります。
また、児童生徒の非行・問題行動等に対するきめ細かな指導・支援のため、生徒指導推進員を配置するスクールボランチ作戦事業を充実するとともに、子どもたちをインターネット上におけるいじめ等から守るため、ネットパトロール事業を引き続き実施してまいります。
更に、いじめの未然防止につながる心の教育を充実させるため、道徳教育の一層の推進を図るとともに、いじめや不登校等で悩んでいる児童生徒を支援するため、さわやか相談員の配置や学生支援員の派遣を引き続き実施いたします。
児童生徒の抱える多様な問題を解決するために、社会福祉等の専門的な知識・技術を有するスクールソーシャルワーカーを配置し、きめ細かな相談体制の充実を図ってまいります。
四つ目の重点は、「教職員の資質向上」でございます。
実践的な指導力のある教職員を育成するため、教職員の経験や今日的な課題に対応した研修を実施し、教職員の資質・能力の向上に努めていくとともに学校運営における中心的な役割を担うミドルリーダーの育成に取り組んでまいります。
五つ目の重点は、「学校施設の整備・充実」でございます。
南古谷小学校につきましては、教室不足を解消するため、校舎の増築工事を実施いたします。
老朽化している小中学校施設につきましては、耐久性の向上や教育環境の改善を図るため、大規模改造工事やトイレ改修工事等、計画的な整備を推進いたします。また、普通教室へのエアコン設置につきましては、今後の財政状況等を考慮しながら、整備手法等の検討を計画的に行ってまいります。
小中学校施設の耐震化につきましては、平成二十四年度に完了しておりますが、防災拠点としての学校の役割も勘案しながら、体育館や武道場における天井材や照明器具等の非構造部材の耐震化に向けた取組を進めてまいります。
また、学校における防災体制につきましても、学校防災対応マニュアルに基づき、災害時における対応を迅速に図れるよう防災体制の整備を徹底してまいります。
六つ目の重点は、「学校給食の充実」でございます。
学校給食の質の向上と充実に努めるとともに、安全・安心でおいしい給食を提供してまいります。また、食育につきましても引き続き推進してまいります。
新たな学校給食センターの建設につきましては、事業用地を確保するとともにPFI方式による整備を推進するため事業者選定に向けた手続きを進めてまいります。また、既存施設の整備に努めてまいります。
七つ目の重点は、「市立川越高等学校の改革・充実」でございます。
三十五人の少人数学級編制や地域特別選抜を引き続き実施するとともに、更なる魅力ある学校づくりを推進するための検討を進めてまいります。

次に、方向性二の「活力ある地域を創る生涯学習の推進」について申し上げます。

一つ目の重点は、「家庭への支援」でございます。
南古谷学童保育室改築工事など、老朽化や狭あい化に対応した施設整備を計画的に進めてまいります。
平成二十七年度より、子ども・子育て支援制度が実施されることから、安全・安心な学童保育室を目指し、新たな運営基準に基づいた運営体制等の充実に努めてまいります。
二つ目の重点は、「地域の教育力の向上」でございます。
子どもたちが、地域社会で健やかに育っていくため、地域ぐるみ教育のためのネットワークの整備に努めてまいります。また、子どもたちの学びを支援するため、学校・家庭・地域が連携した子どもサポート事業により、家庭や地域の教育力を高める取組を推進してまいります。
三つ目の重点は、「生涯学習推進体制の確立」でございます。
この春にオープンいたします「ウェスタ川越」内の市民活動・生涯学習施設を中心に、市民の皆様の多様な学習要求に応えるため、各種事業を進めてまいります。
四つ目の重点は、「身近な学習施設としての公民館の整備・充実」でございます。
仮称霞ケ関西公民館については、新公民館建設に向けた取組を進めるとともに仮称西公民館につきましても建設に向けた検討を進めてまいります。
また、霞ケ関北公民館につきましても移転に向けた検討を進めてまいります。
南公民館については、より充実した施設となって「ウェスタ川越」内に移転し、より多くの市民の皆様にご利用頂けるよう努めてまいります。
既存の公民館につきましても施設の整備・充実に努めるとともに公民館運営審議会からの提言を踏まえた、事務の効率化を推進してまいります。
五つ目の重点は、「図書館サービス網の整備・充実」でございます。
図書館資料の充実を図るため、雑誌スポンサー制度の更なる拡充に努めてまいります。
六つ目の重点は、「博物館の整備・充実」でございます。
開館二十五年を迎える博物館では、入館者の更なる増加を図るため、常設展示の見直しを検討するとともに特別展示等の充実に努めてまいります。
また、魅力ある講座・教室の実施など教育普及事業の充実や学校教育との連携による博物館の活用を推進してまいります。
蔵造り資料館につきましては、平成二十六年度に実施しました耐震診断の結果をもとに、耐震補強を行うための取組を進めてまいります。

次に、方向性三の「歴史文化の継承と新しい市民文化の創造」について申し上げます。

一つ目の重点は、「文化財・伝統芸能等の保存及び活用」でございます。
本市のシンボルであります市指定有形文化財「時の鐘」につきましては、耐震化に向けた補強工事を進めてまいります。
市指定史跡山王塚古墳につきましては、文化財としての価値を明らかにする調査を引き続き実施してまいります。
また、国指定史跡河越館跡など、市内に所在する文化財を保存、活用してまいります。
二つ目の重点は、「川越らしい文化芸術の振興」でございます。
二音大クラシックコンサートや川越市民文化祭を開催するなど、さまざまな団体や市民の皆様と協働しながら各種文化芸術事業を実施いたします。
本年夏には、「ウェスタ川越」内に約千七百席の大ホールがオープンいたします。大ホールの開館記念事業を開催するとともに、良質な文化芸術の普及・発信に努めてまいります。
美術館では、川越の旧家・安齊家と日本画家との交流を紹介する企画展を開催してまいります。

次に、方向性四の「多文化共生と国際交流・協力の推進」について申し上げます。

重点は、「国際感覚に優れた市民の育成」でございます。
地域が一体となって国際化に取り組むため、担い手となる市民の育成に努めるとともに、市民団体等と連携・協力を深めながら、地域の国際化を推進してまいります。

次に、方向性五の「生涯スポーツの推進」について申し上げます。

一つ目の重点は、「スポーツ活動の推進」でございます。
身近な地域で誰もがスポーツ活動に親しむことができるよう、引き続き総合型地域スポーツクラブの設立について支援してまいります。
また、市民の皆様が気軽にスポーツに親しむ機会を確保できるよう、生涯スポーツフェスティバルや小江戸川越ハーフマラソン大会など、魅力あるスポーツ教室や大会等を実施してまいります。
二つ目の重点は、「スポーツ環境基盤整備」でございます。
多様化する市民の皆様のニーズに対応したスポーツ指導者を育成するため、各スポーツ団体を支援してまいります。
また、スポーツ活動の場を確保するため、既存施設の計画的な整備・改善に取り組んでまいります。

以上が、平成二十七年度教育行政方針でございます。
施策の推進に当たり、議員各位並びに市民の皆様の御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。

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