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平成29年度「教育行政方針」について

最終更新日:2017年2月28日

川越市・川越市教育委員会

本年第二回定例会の開会に当たり、平成二十九年度教育行政方針につきまして申し上げます。

本市では、平成二十八年度から平成三十二年度までの五年間を計画期間とする第二次川越市教育振興基本計画がスタートいたしました。
この計画では、「生きる力と学びを育む川越市の教育」を基本理念とし、「次代を担いたくましく生きる児童生徒の育成」、「ふれあいと思いやりのある地域社会の実現」、「心豊かで生きがいを持てる市民社会の実現」の三つの目標を掲げております。
この基本理念と三つの目標に沿った五つの方向性を基本方針とし、毎年度、重点施策を定め、学校・家庭・地域が連携・協力し、子どもたちの「生きる力」を育み、市民一人ひとりが思いやりや生きがいを持てる社会の実現に向け、本市の教育行政を総合的かつ計画的に推進してまいります。

それでは、平成二十九年度の教育行政の重点施策の概要につきまして、第二次川越市教育振興基本計画の施策体系別に申し上げます。

はじめに、方向性一の「生きる力を育む学校教育の推進」について申し上げます。

一つ目の重点は、「確かな学力の育成」でございます。
教育委員会と市立小・中学校が目標を共有し、計画的に取り組むための「川越市小・中学生学力向上プラン」にアクティブラーニングを取り入れたモデル授業プランを示すなど、児童生徒の学力向上を図ってまいります。
また、いじめや不登校、学力向上など各学校の課題に対応するため、本市独自のオールマイティーチャー配置事業を推進してまいります。
二つ目は、「校種間連携の推進」でございます。
児童生徒の学力向上、不登校児童生徒の解消などを目指し、モデル校研究を通して、校種間連携の更なる充実に努めるとともに、一貫教育を進めてまいります。
三つ目は、「グローバル化に対応する教育の推進」でございます。
児童生徒の英語によるコミュニケーション能力を育成するため、英語指導助手配置事業の充実を図るとともに、教職員の指導力向上や指導方法の工夫改善を図り、グローバル化に対応した教育環境づくりを推進してまいります。
四つ目は、「情報教育の推進」でございます。
児童生徒の発達段階に応じて情報モラルを身に付けさせてまいります。また、学校の生活や学習においてICTを教職員が活用したり、児童生徒に活用させたりしながら、主体的な学びの充実を推進してまいります。更に、ICT環境を整備するため、タブレット型端末等の情報機器の導入や、校内無線LANの整備を計画的に進めてまいります。
五つ目は、「生徒指導の充実」でございます。
「いじめ防止対策推進法」及び「川越市いじめの防止等のための基本的な方針」に基づき、いじめ問題に関する取組の充実を図るとともに、児童生徒へのきめ細かな指導・支援のため、スクールボランチ作戦事業の充実を図ってまいります。また、子どもたちをインターネット上におけるいじめ等から守るため、いじめ通報システムを含めたネットパトロール事業を引き続き実施してまいります。
更に、いじめや不登校等で悩んでいる児童生徒を支援するため、さわやか相談員の配置や学生支援員の派遣を引き続き実施するとともに、児童生徒の抱える多様な問題を解決するために、社会福祉等の専門的な知識・経験を有するスクールソーシャルワーカーを配置し、きめ細かな相談体制の充実を図ってまいります。
六つ目は、「教職員の資質向上」でございます。
実践的な指導力のある教職員を育成するため、教職員の経験や今日的な課題に対応した研修を実施し、教職員の資質・能力の向上に努めるとともに、若手・中堅教員の教育に対する識見を高め、資質・能力の向上を図ることを通して、学校運営の推進者となる人材の育成に取り組んでまいります。
七つ目は、「学習環境の整備・充実」でございます。
老朽化している小・中学校施設につきましては、大規模改造工事やトイレ改修工事等、計画的な整備を推進し、教育環境の改善を図ってまいります。また、小・中学校の普通教室へのエアコン導入を計画的に進めてまいります。
経済的な理由により就学が困難な児童生徒の保護者に対して行う就学援助につきましては、新入学学用品費の拡充を行ってまいります。
八つ目は、「学校給食の充実」でございます。
学校給食の質の向上と充実に努めるとともに、地場産野菜の使用率を高めるなど、安全・安心でおいしい給食を提供してまいります。
新たな学校給食センターにつきましては、建設工事を完了させるとともに、円滑な運営に取り組んでまいります。

次に、方向性二の「活力ある地域を創る生涯学習の推進」について申し上げます。

一つ目の重点は、「家庭への支援」でございます。
幼稚園・保育園や小・中学校等の保護者を対象に、子どもの成長・発達段階に応じた家庭教育に関する学習機会を提供してまいります。
また、学童保育事業につきましては、施設の整備、改修を計画的に進め、安全・安心な学童保育に努めてまいります。
二つ目は、「地域の教育力の向上」でございます。
子どもたちが、地域社会で健やかに育っていくため、学校・家庭・地域の連携・協働により、地域ぐるみの教育を推進し、子どもたちの学びを支援するとともに、家庭や地域の教育力を高める取組を推進してまいります。
三つ目は、「生涯学習を推進する基礎づくり」でございます。
市民の皆様の多様な学習要求に応えるため、「ウェスタ川越」内の市民活動・生涯学習施設において、各種講座を実施してまいります。また、市民の皆様の生涯学習活動を支援するため、市民と行政と関係機関が連携した事業の推進を図ってまいります。
四つ目は、「身近な学習施設の整備・運営」でございます。
仮称霞ケ関西公民館につきましては、新年度から建設工事に着手してまいります。
また、仮称西公民館につきましては建設に向けた検討を進めるとともに、霞ケ関北公民館につきましても移転に向けた事業の推進に努めてまいります。
既存の公民館につきましても施設の整備・充実に努めるとともに、公民館運営審議会からの提言を踏まえ、身近な社会教育施設として、誰もが利用しやすい運営に努めてまいります。
五つ目は、「市立図書館の充実」でございます。
地域資料のデジタル化を推進し、情報提供サービス機能の充実を図ってまいります。
また、雑誌スポンサー制度を活用して、図書館資料の更なる拡充に努めてまいります。
六つ目は、「博物館の整備・充実」でございます。
近年増加している外国人観光客への対応として、展示室等での多言語化表記を導入してまいります。また、徳川家康、天海を通した川越と江戸との深いつながりを広く理解してもらうため、家康没後四百年記念特別展を開催いたします。
蔵造り資料館につきましては、入館者の安全を確保するため、耐震補強工事を進めてまいります。

次に、方向性三の「歴史文化の継承と新しい市民文化の創造」について申し上げます。

一つ目の重点は、「文化財の保護」でございます。
貴重な歴史的財産である文化財を後世に残し、伝えていくために、文化財調査等を実施し、文化財指定等による保護を行ってまいります。
また、市内に所在する文化財を保存、活用していくため、国指定史跡河越館跡などの整備及び日本遺産の認定を目指してまいります。
重要無形民俗文化財「川越氷川祭の山車行事」は平成二十八年十二月一日に全国三十三件の「山・鉾・屋台行事」の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録されました。これを契機に今まで以上に伝統行事の保存活用と後継者育成を支援してまいります。
二つ目は、「文化芸術の振興」でございます。
ウェスタ川越大ホールを活用し、二音大クラシック・コンサートや川越市総合文化祭を開催するなど、さまざまな団体や市民の皆様との連携・協働により、各種文化芸術事業を実施してまいります。
三つ目は、「美術館の充実」でございます。
開館十五周年を記念して、生誕百三十年を迎える小村雪岱の特別展を開催いたします。

次に、方向性四の「多文化共生と国際交流・協力の推進」について申し上げます。

重点は、「国際感覚に優れた市民の育成」でございます。
地域が一体となって国際化に取り組むため、国際理解講座を開催するなど、担い手となる市民の育成に努めるとともに、市民団体等と連携を取りながら、地域の国際化を推進してまいります。

次に、方向性五の「生涯スポーツの推進」について申し上げます。

一つ目の重点は、「スポーツ活動の推進」でございます。
身近な地域で誰もがスポーツ活動に親しむことができるよう、引き続き総合型地域スポーツクラブの設置及び育成について推進してまいります。
また、市民の皆様が気軽にスポーツに親しむ機会を確保できるよう、生涯スポーツフェスティバルや小江戸川越ハーフマラソンなど、魅力あるスポーツ大会や教室等を実施してまいります。
二つ目は、「スポーツ環境基盤整備」でございます。
多様化する市民の皆様のニーズに対応したスポーツ指導者を育成するため、各スポーツ団体を支援してまいります。
また、スポーツ活動の場を確保するため、スポーツ施設の整備・充実に取り組んでまいります。
なお、生涯スポーツの推進につきましては、文化スポーツ部を中心に関連部署との連携を深め、進めてまいります。

以上が、平成二十九年度教育行政方針でございます。
施策の推進に当たり、議員各位並びに市民の皆様の御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。

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