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平成23年度市政方針

最終更新日:2015年1月3日

平成二十三年度

 市政運営の基本的な考え方と主要施策について

 川越市長 川合善明

 本日、本年第一回定例会を御招集申し上げましたところ、議員の皆様の御出席をいただき開会されましたことは、市政伸展のため、誠に喜ばしい限りでございます。

 本定例会の開会に当たり、私の市政運営における基本的な考え方と、平成二十三年度当初予算並びに主要施策の概要について御説明申し上げます。

 私はこれまで、「住むことに誇りを持ち、住んでよかったと思えるまち 川越」を実現することが市長としての責務であると考え、市政運営に取り組んでまいりました。タウンミーティングなどで、市民の皆様と対話を重ねるなかで、市政に寄せる皆様の期待の大きさと市長としての責任の重さを改めて実感している次第でございます。

 私は、新年度を新たなまちづくりのスタートの年にしたいと考えております。厳しい財政状況の下でも、本市の課題と正面から向き合い、豊かな市民生活の実現に向けた歩みを着実に進めてまいります。

 さて、地域が自らの判断と責任で地域の諸課題に取り組むための地域主権改革が進められておりますが、地方公共団体には、これまで以上の自主性・自律性が求められてまいります。
 また、長引く景気の低迷による雇用情勢の悪化などによって、市民生活も厳しい状況が続いております。
 こうしたなかで、行政需要は高度化・多様化しております。様々なニーズに適切に対応するためには、計画的な行政運営が重要であり、行政運営の基本となる第三次川越市総合計画後期基本計画が、本年四月からスタートいたします。

 後期基本計画では、急激な少子高齢化の進展や人口減少社会の到来が予測される社会状況に対応しながら、五年間の計画期間内に集中的・重点的に取り組む施策を体系化した「小江戸かわごえ重点戦略」を定めることといたしました。
 まず、「未来につなぐひとづくり戦略」では、子どもを安心して産み育てる環境づくりと学校教育の充実とともに、市民の皆様の健康づくりや生涯にわたる学習機会の拡充、川越の伝統と文化を次世代に伝えるための文化振興を推進してまいります。
 次に、「活力と魅力あふれるまちづくり戦略」では、川越駅西口駅前広場をはじめとした駅周辺整備による都市機能の充実や道路交通の円滑化により、埼玉県南西部地域の拠点都市としての機能の向上を図ってまいります。また、バランスの取れた産業構造や交通条件などの産業基盤とともに、川越というブランド力を生かした産業の活性化を推進してまいります。
 最後に、「快適で安心できるくらしづくり戦略」では、これからの少子高齢化社会において、地域における市民同士の支え合いや協働によるまちづくりを進めてまいります。更に、環境に配慮したまちづくりを推進し、子どもから高齢者まで、誰もが安心して暮らすことができる地域社会の実現を目指してまいります。
 この「小江戸かわごえ重点戦略」に係る施策をはじめ、後期基本計画の各種施策を計画的に推進することにより、目指すべき将来都市像である「ひと、まち、未来、みんなでつくる いきいき川越」の実現に向けて取り組んでまいります。

 また、今後もタウンミーティングや市民意見箱などを通じ、常に市民の皆様のニーズを的確に把握するとともに、更なる行財政改革を進め、より効率的・効果的な行政運営ができるよう努めてまいります。
 今後とも魅力あふれる川越づくりに向けて全力を尽くして市政運営に取り組んでまいりますので、議員各位の御理解と御協力をお願い申し上げる次第でございます。

 次に、平成二十三年度当初予算の概要について申し上げます。
 平成二十三年度当初予算は、歳入の根幹である市税収入が伸び悩む一方、歳出では義務的経費である扶助費、公債費の大幅な増加が見込まれるなど、大変厳しい財政状況にありましたが、行政水準の低下を招くことのないよう財源の確保に努め、予算編成方針に定めた重点施策等を推進することといたしました。
 また、行財政改革に取り組み、財政の健全性の確保に配慮した予算編成を行ってまいりました。
 その結果、平成二十三年度一般会計の当初予算の予算規模は、前年度比五.八%増の九百九十六億円となっております。
 特別会計の予算規模につきましては、九会計の合計で七百四十一億四千八百八十三万一千円となっており、一般会計との合計では千七百三十七億四千八百八十三万一千円の予算規模となっております。

 次に、当初予算における主要事業の概要につきまして、第三次川越市総合計画の施策体系別に申し上げます。

 まず、「行財政運営」について申し上げます。
 協働や住民自治を拡充し、本市にふさわしいまちづくりを推進するため、自治基本条例の制定に向けて市民の皆様とともに検討してまいります。
 市民目線で事業を見直し、適正な事業執行が行えるよう、平成二十二年七月に初めて実施した公開事業点検につきましては、平成二十三年度におきましても実施してまいります。
 耐震強度が不足している本庁舎につきましては、平成二十七年度末までの耐震化に向けて、耐震化基本計画を策定してまいります。
 市民の利便性を向上するため、毎月第二・第四土曜日の午前中に市役所本庁舎及び南連絡所の一部の窓口業務を実施してまいります。
 納税者の利便性と収入率の向上を図るため、市・県民税、固定資産税・都市計画税及び国民健康保険税について、平成二十四年度からコンビニエンスストアでも納付できるよう、システムの改修等の準備を進めてまいります。

 次に、「保健・医療・福祉」について申し上げます。
 子育て家庭の負担を軽減するため、昨年から支給範囲を拡大いたしましたこども医療費につきましては、引き続き医療費保険診療自己負担分を助成してまいります。
 市立保育所の耐震化を進め、入所児童の安全の確保を図ってまいります。
 待機児童対策の一環として、認可保育所を整備する社会福祉法人に対する整備費用の一部補助の実施の結果、平成二十三年四月から市全体で三百三十人の定員増が実現できることとなります。平成二十三年度におきましても補助を実施し、更に、定員増を図り待機児童の減少に向け努力してまいります。
 子どもに対する悲惨な事件を未然に防ぐため、児童虐待防止SOSセンターを設置してまいります。
 また、発達障害のある方やその家族などに対する相談窓口を設置し、相談支援や情報提供などを実施してまいります。
 仕事その他の理由により平日の夜間に保護者が不在となる家庭の児童を預かり、生活指導や食事の提供を行う、トワイライト事業を実施してまいります。
 急速に増加が予測される高齢者が、できる限り住み慣れた地域で生活ができるよう、認知症高齢者のグループホームなどの地域密着型の施設を整備する事業者に対し、建設費用等の一部補助を行ってまいります。また、在宅での生活が困難な高齢者の生活の場の整備と地域の在宅サービスの充実を図るため、特別養護老人ホームを整備する社会福祉法人に対し建設費用の一部補助を行ってまいります。
 障害のある方の生活の場や日中活動の場を確保し、自立を支援するため、障害者施設を整備する社会福祉法人に対し建設費用等の一部補助を行ってまいります。
 子宮頸がん予防ワクチン、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンの接種費用について、引き続き助成を行ってまいります。
 市立診療所の業務の見直しに伴い、休日急患・小児夜間診療所等を整備する法人に対する補助制度を創設し支援を行い、医療体制の充実に努めてまいります。

 次に、「教育・文化・スポーツ」について申し上げます。
 きめ細かで質の高い教育を実現するため、現在埼玉県で実施している少人数学級編制を拡充し、中学校第一学年で三十五人を超える場合に、本市独自の少人数学級編制を行ってまいります。また、その結果増加する学級に対応するため、市費採用の臨時講師を配置してまいります。
 不登校の児童生徒を支援するため、さわやか相談員の配置や学生ボランティアの派遣事業を引き続き実施してまいります。
 児童生徒の安全の確保のため、平成二十四年度中の全小中学校の耐震化完了を目標に、平成二十三年度は、小学校十校二十九棟、中学校五校九棟の耐震補強工事を実施してまいります。
 文化芸術につきましては、市民団体等と協働により事業を実施するなど、更なる振興を図ってまいります。
 重要伝統的建造物群保存地区である蔵造りの町並みの保存整備の推進のため、地区住民並びに関係者と協働し、文化資産の維持・保全に努めてまいります。
 昨年十一月に初めて開催した小江戸川越マラソンにつきましては、市民の健康増進・体力づくりを推進し、川越の更なる知名度アップにも貢献することから、平成二十三年度も引き続き実施してまいります。
 スポーツ活動の場の充実のため、新設体育館の建設について検討を進めてまいります。

 次に、「都市基盤・生活基盤」について申し上げます。
 川越駅西口駅前広場の歩行者の安全性及び自動車交通の円滑化を図るため、駅前広場の改修を推進してまいります。
 新河岸駅周辺地区の利便性の向上や安全で安心なまちづくりを推進するため、東西の駅前広場や骨格道路の整備を推進してまいります。
 市街地における交通の円滑化を推進するため、北部中心市街地の適正な交通施策の方向性をまとめ、交通規制と渋滞対策の実施を推進してまいります。また、公共交通機関の利用促進と利便性の向上を図るため、バス案内板を設置してまいります。
 本川越駅前交差点から連雀町交差点までの中央通り地区につきましては、円滑な交通と安全の確保、沿道のまちづくりを進めるため、引き続き整備を推進してまいります。
 市内循環線につきましては、整備が終了した路線との連結による円滑化と安全の確保のため、整備を進めてまいります。また、本川越駅前通線につきましては、中心市街地の幹線道路として、人と自動車の円滑な交通を確保するため、整備を進めてまいります。
 歴史的な町並みの環境を保全するとともに、観光客や歩行者の安全性を確保し、地域住民の生活環境の改善を図るため、歴史的地区環境整備区域の立門前線及び喜多院周辺の整備を行ってまいります。
 なぐわし公園整備事業につきましては、平成二十四年八月のオープンを目指し、引き続き温水利用型健康運動施設の建設を進めてまいります。
 市民に安全な水道水を供給し、限られた水資源を有効に活用するため、老朽化した浄水場の機能回復及び維持管理の強化を図ってまいります。
 市民の生活環境の改善や公共用水域の水質改善を図るため、合流式下水道の改善を行ってまいります。また、都市型水害に対応するため、雨水貯留施設の整備を進めてまいります。

 次に、「産業・観光」について申し上げます。
 地域住民の活動・交流の促進、にぎわいの創出を図るため、埼玉県との共同事業により、(仮称)西部地域振興ふれあい拠点施設の整備に向けて事業を推進してまいります。
 就労機会を拡大するため、求職者に対する就労相談やセミナー、技能取得講座の開催などを実施してまいります。
 優良農地を保全し、より安定的で多様な農業振興を進めるため、たん水防除、かんがい排水事業など、農業生産基盤の整備を推進してまいります。
 市民の皆様の生活支援と市内経済の活性化を図るため、プレミアム付き地域商品券発行事業を行う団体に対し補助を行ってまいります。
 中小企業者の振興と経営の安定を図るため、必要な資金の融資を行ってまいります。
 観光による地域振興を図るため、小江戸川越春まつり、小江戸川越花火大会の開催や、旧山崎家別邸の活用など、多くの皆様に喜んでいただけるような事業を推進してまいります。

 次に、「環境」について申し上げます。
 地球温暖化対策を推進するため、なぐわし公園内の施設へ太陽光発電設備を導入するとともに、住宅に太陽光発電システムや太陽熱利用機器を設置する市民に対する補助を行い、普及を図ってまいります。また、CO2排出削減の一環として、道路照明灯やモデル地区自治会の防犯灯をLED照明へと改修を進めてまいります。
 公園等で排出された植木せん定枝等から土壌改良材肥え土(こえど)を製造し、市民の皆様に活用していただくことにより、ごみの減量化とリサイクル意識の高揚を図ってまいります。
 自然豊かな環境と景観を次世代へ引き継ぎ、市民の皆様に憩いの場を提供するため、樹林地等の緑地の保全を図ってまいります。また、地球温暖化の防止、ヒートアイランド現象の緩和に効果のある緑を増やすための取組を進めてまいります。
 市内の生活排水の清浄化を図るため、浄化槽の適正管理等について啓発などを行ってまいります。

 最後に、「地域社会と市民生活」について申し上げます。
 大東地区の地域の拠点となる、(仮称)大東市民センターの建設を推進してまいります。
 配偶者等からの暴力の防止及び被害者の保護を図るため、配偶者暴力相談支援センターを設置してまいります。
 市民生活における身近な犯罪の防止を図るため、犯罪を誘発する機会を減らし、犯罪を起こさせない地域環境づくりを推進してまいります。
 昨年に児童生徒の視点を取り入れて作成した通学路安全マップ及び通学路点検票を基に、道路照明灯の設置などを実施し、通学路の安全の確保を進めてまいります。
 現斎場の老朽化への対策と今後の高齢社会において高まっている市民ニーズへの対応を図るため、できる限り早い新斎場の開設を目指し事業を推進してまいります。この件に関しましては、特に、議員各位、地権者の皆様方をはじめ、市民の皆様の深い御理解と御協力をお願い申し上げます。

 なお、ただいま申し上げたもののほか、平成二十四年は、市制施行九十周年の記念の年となりますことから、来年一月からの記念事業が実施できるよう準備を進めてまいります。

 以上が、市政運営に対する私の基本的な考え方と、平成二十三年度当初予算並びに主要施策の概要でございます。議員各位並びに市民の皆様の御理解と御協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

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