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平成21年度施政方針「市政の方針について」

最終更新日:2015年1月3日

 川越市長 川合 善明

 本日ここに、本市の重要な議案をご審議願う三月定例市議会が開会されましたことは、市政発展のため誠にご同慶にたえません。

 私は、先般の市長選挙におきまして、市民の皆様のご支援をいただき、歴史と伝統ある川越市の市長として、その重責を担うことになりました。誠に身の引き締まる思いとともに、責任の重大さを痛感しております。
 三十三万七千人の市民の負託に応え、また、川越市の発展のため、誠心誠意努力を重ねてまいる覚悟でございます。

 議員各位におかれましては、今後の市政運営に対し、格別なるご支援とご鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げます。

 なお、舟橋前市長におかれましては、十六年間の長きにわたり市政発展のためご尽力され、幾多の業績を残されましたことに、敬意を表する次第であります。

 本議会は、私にとりまして初めての定例市議会でありますので、まず、市政に対する私の基本的な考え方の一端を述べさせていただきます。

 金融危機に端を発した景気の後退は、昨年秋以降、現在も厳しい状況が続いており、特に、地域経済や雇用情勢に対し、深刻な影響を及ぼしております。
 不況を背景とした生産調整、労働者の解雇や派遣切りなどが毎日のように報道されており、多くの人々が現状に対する不安を抱え、将来に対する希望を見出せない状況にあります。
 このような社会情勢の中で、市民の皆様が将来にわたって安心し、いきいきと暮らすためには、地方自治体の本務である住民の福祉の増進のため、市民の視点に立った市政運営が大変重要であると考えております。

 本市は、埼玉県南西部の中核都市として発展した歴史と伝統があり、農業、商業、工業も埼玉県下で上位に位置するなど、都市の潜在的能力は極めて高いといえます。そして、何よりも、川越に暮らす三十三万七千人の市民の持つ知恵と郷土に対する愛情が、今後のまちづくりにおいて大きな原動力となります。

 現下の社会情勢は、過去に例を見ないほど厳しい状況ではありますが、私は今こそ本市を改革するための絶好の機会ではないかと考えております。

 議会の皆様、市民の皆様のご支援とご協力をいただきながら、清新な発想で大胆な改革を実現することにより、この社会情勢を乗り切ることができると確信しております。
 私は、市民一人ひとりが川越に住むことに誇りを持ち、終(つい)のすみかとして川越を選んでよかったと思えるまちに、また、川越を品格のある、明るく住みよいまちにしたいと考えております。このため、さまざまな課題に対しては、正面から向き合い、勇気を持って決断してまいります。

 私は、市政運営の基本姿勢として、「改革」、「公正」、「公開」の三つを掲げていきたいと考えております。

 一番目は「改革の姿勢」です。

 改革を実現するためには、議会の皆様、市民の皆様のご協力が不可欠でありますが、何よりも、私自身がその姿勢を明らかにしなければなりません。
 まず、市長の給与と退職手当を見直し、二十パーセントの削減に取り組んでまいります。また、多選による市政の硬直化や弊害を防ぐため、多選自粛条例の制定について取り組んでまいります。
 今後ますます複雑化・多様化する行政需要と、一段と厳しさを増す財政状況を踏まえ、徹底した行財政改革を行ってまいります。これにより、限りある人的・物的資源を市政運営に最大限活用できるよう努めてまいります。

 二番目は「公正の姿勢」です。

 市民の皆様に信頼される市政を実現するためには、公正の確保と透明性の向上が求められます。私は、一部の者のためではなく、市民の皆様にとって利益になるのかということを常に意識しながら、市民の立場に立った公正・公平な市政運営に取り組んでまいります。

 三番目は「公開の姿勢」です。

 市民の皆様と市が協働の市政を実現するためには、情報の共有と相互理解が重要となってまいります。
 市の情報を市民の共有財産とするため、できるだけ分かりやすく、かつ、的確に市民の皆様へ情報を発信してまいります。また、市の情報をできる限りオープンにして、説明責任を全うできるよう努力してまいります。

 次に、本市の行財政運営について述べさせていただきます。
 現在空席となっております副市長につきましては、円滑な行政運営のためにも選任が必要であると考えております。
 財政状況につきましては、景気の後退や少子高齢化の影響により扶助費などの義務的経費が増加し、財政の硬直化が進むなど大変厳しい状況にあります。今後必要な対策を講じない場合には、将来への投資や新たな行政需要に向けた経費を確保することが困難になってまいります。
 私としては、まず徹底した事業の見直しを通じて経費の無駄を省くとともに、選択と集中により限られた財源を重点的かつ効率的に配分いたします。
 また、創意と工夫により財源の確保に努め、健全で持続可能な財政運営に努めてまいります。
 私は、これまで申し上げた三つの基本姿勢と行財政運営の考え方に基づき、公約に掲げた五つの「かわごえづくり」の実現に向け、全力を尽くしてまいります。

 五つの「かわごえづくり」における第一のビジョンは、「まちづくり」でございます。

 中心市街地における交通渋滞は、長年にわたる課題でございます。この課題の解消に向け、交差点改良や交通規制などについて、地域の皆様や関係機関と十分協議を行い、実施してまいります。また、郊外型駐車場を整備し、パークアンドライドの実施による市街地への交通量の抑制を図りたいと考えております。
 新庁舎の建設につきましては、交通渋滞や地域に対する影響、また、本市全体のまちづくりを考慮する必要があります。市議会の市庁舎建設特別委員会での審議を十分踏まえ、また、市民の皆様のご意見を十分に伺いながら慎重に検討したいと考えております。

 第二のビジョンは、「ひとづくり」でございます。

 少子高齢化が急速に進展する中、次代を担う子どもたちとその親への支援は、本市が積極的に取り組むべき課題でございます。
 昨年五月に中国・四川省で発生した大地震(おおじしん)では、多くの校舎が倒壊し、多数の児童生徒が命を落とすこととなりました。地震大国である我が国も、今後大規模な地震の発生が懸念されていることから、すべての小・中学校の耐震化を最優先課題として実施してまいります。
 市立川越高校の改革の一環として、中高一貫校の設置について推進してまいります。
 就学前の子育てを支援するため、幼稚園就園奨励費の拡充に努めてまいります。また、乳幼児健診の充実や保育園の待機児童の減少に向けて、必要な対策を講じてまいります。
 団塊の世代の方々が実社会で身につけられた経験や技術を地域で生かせるように、就労支援センターの設置について関係機関と十分協議をしてまいります。

 第三のビジョンは、「くらしづくり」でございます。

 斎場につきましては、老朽化が著しいなど、さまざまな課題がございますので、建設に向け早急に検討してまいりたいと考えております。
 環境への負荷が少ない社会を構築するため、二酸化炭素の排出削減や、ごみの減量化・資源化に対して積極的に取り組んでまいります。
 昨今の雇用情勢を踏まえ、関係機関と連携して就業支援に努めてまいります。
 近年、家事や子育て支援などの分野において、仲間同士が資金と労働力を持ち寄り、参加者全員が経営者として働く「ワーカーズ・コレクティブ」が注目されています。地域活動の担い手となるこうした活動への支援を行ってまいります。

 第四のビジョンは、「しくみづくり」でございます。

 住みよい豊かな地域社会を実現するため、ヒト・モノ・カネという行政資源を選択と集中により必要なところへ配分していきます。また、契約入札制度を改革し、公正で透明性の高い公共事業を推進してまいります。
 市民の皆様と市との協働を更に進めるため、住民投票条例や自治基本条例の制定に向けて準備を進めてまいります。

 第五のビジョンは、「げんきづくり」でございます。

 市民生活の安全と安心を確保するため、産科・小児科における医療従事者不足の解消や患者の受入体制の充実に向け、必要な対策を講じなければなりません。看護師や医療関係者の不足について関係機関と協議を行い、たらい回しのない救急医療体制の確立に向け、努力してまいります。
 また、小学生を持つ保護者や七十五歳以上の高齢者の負担を軽減するため、段階的に医療費の無料化について取り組んでまいりたいと考えております。

 次に市政における当面の主要な課題に対する考え方について申し上げます。

 まず、「行財政運営」について申し上げます。
 市民サービスの更なる向上と、効率的・効果的な行政執行体制を確立するため、市議会及び他の執行機関のご協力もいただきながら、全庁的な行政組織体制の見直しに着手してまいりたいと考えております。
 厳しい状況にある本市の財政につきましては、徹底した歳出の見直しに着手してまいります。

 次に、「保健・医療・福祉」について申し上げます。
 少子・高齢化対策はいずれの地方自治体も直面する喫緊の課題であり、将来の人口構造の変化も見据えた対応を図る必要がございます。
 少子化対策につきましては、「川越市次世代育成支援対策行動計画」に基づき、地域での子育て支援と安心して子どもを産み育てられる社会の実現に努めてまいります。
 高齢者福祉につきましては、現在策定中の「(仮称)川越市高齢者保健福祉計画・第四期川越市介護保険事業計画」に基づき、高齢者の皆様が住み慣れた地域で安心して暮らしていけるように介護予防や地域での支え合いについて施策を推進してまいります。
 障害者福祉につきましては、地域において障害者の皆様が自立した生活を送ることができるよう、施策を推進してまいります。
 保健・医療につきましては、川越市保健医療計画に基づき、関係団体と連携を強化し、市民の皆様の健康と、安全・安心の確保に努めてまいります。

 次に、「教育・文化・スポーツ」について申し上げます。
 まちの発展を支える最大の力は、そこに暮らす人々自身であり、特に、次代を担う子どもたちの知育・徳育・体育のバランスのとれた健全な育成が大変重要になってまいります。
 本市は、これまでも独自の少人数学級編制や科学・スポーツ・環境などの分野において地域とともに教育活動を進めてまいりました。こうした取り組みにつきましては今後も継続・発展し、子どもたちの生きる力と郷土に対する愛情を一層育んでまいります。
 市民の皆様が心豊かに生活を送るためには、生涯にわたる学習活動を推進しなければならないと考えております。本市には、さまざまな伝統文化が息づいており、また、市民の皆様によるスポーツ活動も盛んに行われております。今後も、文化やスポーツを更に振興するため、関係機関とも協議しながら、市長のもとでこれらの施策を一層推進してまいります。

 次に、「都市基盤・生活基盤」について申し上げます。
 川越駅西口周辺地区につきましては、「仮称西部地域振興ふれあい拠点施設整備事業」を埼玉県と共同で推進するとともに、土地区画整理事業や幹線道路の整備にも地元の皆様のご協力を得ながら進めてまいります。
 地域の活動を豊かにする幹線道路や市民生活に関わりの深い生活道路につきましても、効果的な整備に努めてまいります。
 公営企業である水道事業及び下水道事業につきましては、計画的に施設整備を行うとともに、安定した財政基盤の確立に努めてまいります。
 市民生活に潤いをもたらし、さまざまな活動の場となる公園につきましては、着実に整備を進めてまいります。特に、「なぐわし公園」につきましては、効率的な整備に向けて準備を進めてまいります。また、公園内の遊具の安全についても必要な対策を講じてまいります。

 次に、「産業・観光」について申し上げます。
 農業につきましては、安定した農業経営を確立するため、必要な支援を行うとともに、地元農産物の地産地消を更に推進してまいります。
 商工業につきましては、厳しい経営環境にある中小企業に対し、融資制度の充実などを通じて支援してまいります。中心市街地の活性化につきましては、織物市場や山崎家別邸などの有効活用を検討してまいります。工業の振興につきましては、川越第二産業団地の整備を進めてまいります。
 観光につきましては、本年三月にスタートするNHK連続テレビ小説「つばさ」の放送にあわせて、川越を訪れる観光客に満足していただけるよう観光事業を推進してまいります。

 次に、「環境」について申し上げます。
 地球温暖化対策を進めるため、「川越市地球温暖化対策地域推進計画」に基づき、地域が一体となって二酸化炭素の削減に努めてまいります。
 ごみの減量化・資源化につきましては、市民の皆様のご協力により分別収集やリサイクルが進められておりますが、資源循環型社会を目指し、さらなる事業の推進を図ってまいります。
 「仮称川越市新清掃センター建設事業」につきましては、平成二十二年四月の稼働を目指して、着実に事業を進めてまいります。
 市内に広がる貴重な自然環境につきましては、その保全に努めるとともに、良好な都市環境を確保するため、市民や事業者の皆様とともに市街地の緑化を推進してまいります。

 最後に、「地域社会と市民生活」について申し上げます。
 地域のコミュニティ活動を支える自治会、NPO等の各種団体と連携を図りながら、市民主体の活動を支援してまいります。特に、環境美化や防災、防犯など、安全で安心な暮らしを支えている地域での活動に対し、必要な支援を引き続き行ってまいります。
 男女がさまざまな分野でそれぞれの個性と能力を発揮できるよう、男女共同参画社会の実現に向けた環境づくりと支援を進めるとともに、ドメスティック・バイオレンスの防止に向けた取り組みを進めてまいります。
 消費生活におけるトラブルも複雑化・多様化し、その被害も広範囲にわたる場合も多いことから、相談体制や啓発活動などに積極的に取り組んでまいります。

 以上のように、五つの「かわごえづくり」と市政における当面の主要な課題について申し上げましたが、本市の政策的課題はここに述べたものにとどまるものではございません。また、その内容や優先順位も日々変化してまいります。
 政策の実現に当たりましては、議会の皆様をはじめ市民の皆様からも十分ご意見を伺いながら、着実に実現してまいりたいと考えております。

 新年度の予算編成について申し上げます。
 私は、市長就任後間もないこともあり、政策的判断を行うには、なお若干の日時を要します。このため、新年度当初予算につきましては、義務的経費などを中心に必要最小限の経費を計上するいわゆる骨格予算として編成をいたしました。
 したがいまして、政策的経費につきましては、次期定例会に補正予算としてご提案申し上げ、ご審議を賜りたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。

 最後に一言述べさせていただきます。
 川越を豊かで住みよいまちとするためには、多種多様な考え方や手法があろうかと存じます。しかしながら、その目指すところは、市民の生活を第一に考え、明るく住みよいまちにしていくという点では同じであると信じております。
 明日の川越の発展に向けて、議員各位のご指導とご協力を切にお願い申し上げ、結びといたします。

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